AUの本気

追い詰められたAUが本気を出してきたような気がします。
驚くほどのMNPの優遇策。
これは 新規を追い求めても とれる数に限度があるわけで どこかを減らして 自分のところを増やせば回線契約数の増減だけでの評価で見れば二倍の効果があるからの政策でしょう。
1台あたり3万円ぐらいのキャッシュバックが飛び出して 機種代金無料なんてある意味商売ではありません。
それでも守らなければいけないものがあるならと頑張っているわけです。
ここまでは・・・・なのですが
 
ソフトバンクモバイルの販売方法の中で これだけはいただけないと思うのは WEBの広告でもでてくるので嫌になっているのだと思いますが
「他社からの乗り換えの違約金も負担します」ってやつ。
他社の携帯で二年縛りなどで加入していると、その期間の他社への移行は違約金の高さで縛られてしまうわけです。
それを負担するから 加入してくださいという物です。
 
以前、家電メーカーの取った政策ですが 販売店に行って 自分のところ以外の家電製品を全部買い取ってしまうというのがありました。
これで何をするかというと、それと同等の自社製品を納品するわけです。
売店は、全ての商品が販売できるわけですからそれはありがたい話なのです。
そして メーカー側は自社ブランドだけしかない 専売店のようなものが出来上がるという仕掛けです。
その後も 他社製品の販売が難しくなることと(まあ、そうやって売られたメーカーが付き合いたくないでしょうが)引き換えにですが。
そしてその後には 販売協力として特定の商品の販売のセールを組んだりと言う風になるわけです。
全国の販売店で一斉にセールを行うなど 単一の製品の販売数を一気に伸ばし 市場の評判などもコントロールできるようになってしまうわけです。
その後、現金問屋などにこの際に買い取った商品を処分し 相手先の商品のブランド力を低下させる効果もあるわけです。
あまりにも露骨な販売方法に 色々と問題もあったわけです。
少なくとも お金をたくさん持っている方が必ず勝つという手法に 批判が高まるわけです。
賭け事も 常に倍掛けしていると 必ず自分がかった時に終わると絶対に負けないというのと同じです。
 
昨日、車で走っているときに通りがかった時に見たのがこれ

決算時の短期的なものかもしれませんが 同じ政策をAuもやっていたわけです。
同じ土俵に立つのが同とは思いませんが、全キャリアがこれをやると「二年縛り」そのものの効果が無くなるわけです。
縛りが縛りにならなくなるわけです。
結果的には 1回線当たりの販売負担金が増えて 利益が減りその結果ユーザーの払う通信費に跳ね返ってくることとなるわけです。
ユーザーにとっては短期的には良い政策ですが、気が付けば自分の通信料金を無駄に引き上げているのが自分だという事になるわけです。
また、資金力が豊富な方が必ず勝つという結果に・・・・
耐えて買ったところが最終的に一方的に勝てば その後は利益を回収に当たるという事になるわけです。
 
SIMカードで 端末の入れ替えなどが出来るようになり どうせサービスの関係で別キャリアの端末が使えないならいいかと思えばAUも最近はいいなと思っているわけですが
こういう戦いを繰り広げるのなら・・・・
というか戦いをこんな低次元に引き下げた 最初にこれをやったキャリアに責任があると思うわけですが。
両キャリアがこれを行えば 恐らくDOCOMOもほっておくわけにもいかず、もっとっも違約金の高いソフトバンクが一方的に設けるというスタイルになるために それに合わせた料金体系になってと とても悲しい事態になりそうです。
そして、資金力のないE-Mobileなどはどこかに吸収されてゆくことに。
こんな結果を将来ユーザーが見たいわけではないのです。

written by HatenaSync