韓国のTechnoniaという会社をご存じだろうか?

幾分、よく似た商品を市場で見ることが出来るのですが、なかなかに面白い商品を出しています。
その中でも、今年の新製品は ちょっとなるほどと感心したわけですが・・・
 
無接点充電には幾種類か今年も登場していますし、既にSmartPhoneにはその回路を内蔵した物も登場してきています。
理論的にはそんなに難しい話では無く、大きめのコイルに電気を流すと磁界が出来て 少し小さめのコイルで磁界を電気に戻すという作業を行うだけです。
モーターに電池を付けずに 電球をつけてぐるぐる回す実験をしたことがある人もいると思うのですが そうすると電球が点くということで 磁界が電気を生むという原理は解ってもらえると思います。
じゃあ、なぜ今まで登場しないかというと 一つは効率の問題で モーターでモーターを回して発電した場合使った電気に対して 多くて60%ぐらいの発電しかなされません。
今回の場合、携帯電話と給電コイルとの間の距離分だけ電句は減ってゆきます。
磁力はご存じのとおり どんないつ良い磁力でも遠くに届かないのは 距離で無くなる要素が大きいからです。
携帯電話のケースの樹脂、充電器の本体パネルなどのミリ単位の距離で大きく電気の量が減って効率が下がってしまいます。
もう一つは、ぞの磁力は電磁波を捻じ曲げてしまうという事。
磁界の中に取り込まれた電波はそちらに吸収されてしまいます。
つまり、充電中は電話が鳴らないという事となるわけです。
それでは困るというのがこれが使われなかった理由です。
一部、家庭用の電話の子機などには使われていますし、髭剃りなどには使われていますが サイズと何よりバッテリーの大きさが桁外れに大きい携帯電話にはなかなか採用されなかったわけです。
 
逸れっぽい物として展示会などで見たのは 正三角形の頂点に電極ピンを置いて 網目状の電極のむき出しの台の上に置いて充電するというものはいくつか登場していましたが それらも電極と電極の罰所が自由になる手前 必ずしもいい場所に来るわけではないという点に苦労をして 独自の形の電極で数商品登場していました。
いま、跡付けて販売されている無電極の充電器は私が思うにはみっともない物で 尻尾のようなコイル それもあまり小さくなくハンコぐらいのサイズの尻尾が携帯電話に着くのはあまりうれしくないだろうと思うわけです。
使わないときは取ったらいいです・・・と書いてありますが 充電するときに抜き差しするなら別にケーブルを抜き差ししてもいいじゃん と思うわけです。
 
韓国のIXINGというブランドの商品はちょっとだけ その無電極で無い物の進化形です。
http://www.technonia.com/en/05.accessory/sub05_01.html (英語ページ)

小さな i-Phoneでいうならアイコンサイズぐらいの電極の付いた尻尾があるだけ。
どこにでもとはいきませんが 平たいコースターのようなものに まるで4つ宝石を付けると異世界への扉の開くRPGよろしく この電極を載せるへこみがあります。
勿論、伝説の宝石では無く この電極を載せるわけです。
こんな電極すぐに外れて・・・・となりそうですが これは磁石で吸着するようになっていて簡単にくっつきます。
そしてくっついた瞬間から充電がなされるわけです。
磁石でくっつく電極としては、Mac BookのACアダプターのコードがそうなっていますが そこまで深みの無い ほんの凹みぐらいなのでいざ使う時には簡単にどちら方向に引っ張っても外れます。
仕組みは大したことは無いのですが(そんなこともないかもしれないけど)デザインと使い勝手は良く考えられています。
恐らく、この短く小さなしっぽぐらいだと 携帯電話本体に磁石シートかなんかを貼っておくだけでつけっぱなしでも邪魔になりにくい事でしょう。
 
他にも昨年紹介したような気がしますが
Tab MateというBluetoothキーボード
http://www.technonia.com/en/05.accessory/sub05_02.html

このキーボードの良い点は なんといっても液晶が付いている事と 裏返すと電話のハンドセットになるという事。
液晶画面には着信が表示されますので SmartPhone用のキーボードとして持って歩くのがめんどくさい という点をハンドセットとしてカバーしています。
これをハンドセットとして自由に使えるなら、キーボードを持ち歩いてもいいかなという気になりませんか?
特にSmartPhoneは電話がしにくいというより、電話のたびに切り替えたりしなくて済という点は大きなヘッドセットを使う利点となるはずです。
近い将来にはTabletに通信機能の付いたものを持って 電話との二台持ちでは無く Tabletとヘッドセットとセットで1回線という使い方も実にスマートでよいと思いませんか?
 
技術的に最先端に進むものも良いのですが、現場から出たアイデアとデザインで勝負しているこういうのも私は個人的には大好きなんですがいかがでしょうね?





written by HatenaSync