WiMaxの有用性が生きてきたように思われる・・・・

人口カバー率75%を超えているWiMaxは一応日本全国の人口密集地についてはかなりの部分でカバーできていると言えるだろう。
だが、規格として考えると今後どうなるか微妙な点が無きにしも非ずなのです。
主要と言えるのだろうか、現在の携帯端末用のCPUの主力となるARM系では基本的に チップセットの中に同梱したとなると非常に限られたパッケージのみとなるわけです。
それも 中に入っているというより 別のデバイスとして接続されているにすぎず 全体のパッケージから見ると省電力とは言い切れないところである。
このままTabletもARM系が殆どとなってしまうと 最も主力なベンダーであるIntelの手の出る余地は無く 減ってゆくのではないかと予想されていたりもするわけです。
勿論、WiFiの拡大版として局地的に使われる用途では出てくるのでしょうが、世界は一気にLTEに・・・と向かっているように見えています。
それでも、UQは高速化も図って言っているので 少なくとも日本国内では・・・なのです。
その上、LTEや通常の3Gと共存できるタイプのWiMax基地局なども登場して コスト的には多くの負担をかけずに 一緒に展開をしてゆくことが可能になり現行ここまでくれば LTEとセットに設置の拡大も十分に考えられるわけです。
日本だけでいえば無くなるかと言えば・・・なわけです。
 
将来の話としては 世界的にはともかく日本ではとまたガラパゴスな話となったわけなのですが・・・・実は最近これが大幅に見直されてきていたりするわけです。
3G通信の限界が見えてきて、LTEへとWifiへと帯域を逃がすための対応がぐっと最近加熱しているわけですが WiMaxを持っているKDDI陣営は WiMaxのもう一つの強みを発揮し出したのです。
最初に、WiFi網を整備し始めたのが SoftbankでSmartPhoneの代名詞でもある(本人たちはi-Phoneはi-Phoneと主張しているようですが)i-Phoneを集中的に販売したSoftbankが最も先に帯域不足に直面しました。
元々、1割ほどしかシェアが無かった会社ですから電波の割り当ても基地局の数もそのレベルだったわけで、そこから一気に増やしたので色々とひずみも出ているわけです。
帯域不足はどうにもならずに マイクロセル化しても追い付かないというギリギリの状況で 最も速くWifiへの帯域移転を進めるわけです。
既存のブロードバンド回線に「ただ乗り」と言われながらFON等も使い効果的に増やしてゆきました。
既存のブロードバンド回線はその回線を契約したユーザーとの契約で それを基地局のバックボーンとして使い 不特定多数が利用するのはブロードバンド回線を提供している業者にとっては 想定する必要のないトラフィック増加につながるわけです。
そして、そのトラフィックが自分たちのユーザーは使えないという状況には文句の一つも言いたくなるでしょう。
現在は1.5G帯に作った HSDPA+をバックボーンとしてエリア拡大を行っています。
1.5G帯は昔のPDCで利用していた帯域で これを再利用してHSDPA+の基地局を展開したわけです。
現状のSmartPhoneにはこの帯域を使えるものも存在し、それによって高速の通信を提供しながら こういう基地局としての利用も行っているわけです。
一つの投資が両方に効果を出すという非常に良いパターンなわけです。
所が、泣き所もあって もともと広い帯域では無い上に SmartPhoneの逃げ道として使う方法と基地局のバックボーンとして使うという両者に使うと この帯域もあっという間に圧迫されるわけです。
故に、今後すべてのSmartPhoneに搭載・・・と言いたかったところでしょうが 1.5G帯を使ったHSDPA+の端末は国際市場にも提供できる業者は多くなく 特にハイエンド機では柔軟な対応が期待できないので ここに向けることが出来ないわけです。
結果バックボーンや Wifiモデムの回線としての利用が主軸となって 思ったほど3G回線は楽にはなっていないわけです。
 
AuにおけるWiMaxは搭載した端末はあるものの 明示的にその機能をキャンセルできるぐらい バッテリーの消費に現行最新機種でも問題はあります。
でも、Softbankの1.5G帯と同様なものとして考えると 妙に魅力的に映っているわけです。
高い周波数帯の利用で 目の細かいネットワークを持つWiMaxWifi基地局用のバックボーンとしては優れた性能を発揮するわけです。
理論上はHSDPA+と同等のスピードですが WiMaxには増速できる余地がまだあり、ハンドオーバーなどの性能に難があったところで固定された基地局の利用では全く問題が無い訳です。
ADSLでは大半NTTのラストワンマイルの利用を多くの地区で余儀なくされていましたが Wimax網では少なくとも人口密集地ではかなりの地区をカバーできているわけです。
勿論、家庭用の固定局としての機種も販売しますが 繁華街などのWiFiアクセスポイント用のバックボーンとしての機能は優れているわけです。
尚且つ、まったく違う周波数帯を使うWiMaxは まったくどれだけ利用しても3Gの帯域を脅かす心配は無い訳です。
来年7月にはすべての帯域を新周波数帯利用に切り替え そちらも含めてAuはかなり将来に明るい材料が出てきたわけです。
勿論、CDMA陣営の縮小という問題はありますが LTEの切り替わりまでの時限利用という事であれば問題は無い訳です。
既にLTEへのスタートは切っているわけですから。
 
WiMaxは来年には倍の速度に高速化するとともに アックボーンの見直しもあるようなことを聞いています。
この回線はそういった意味では モバイル用途のバックボーンとしてみればかなり魅力的な回線となったわけで 安定した接続が確保できるようになればIPフォンのバックボーンにも十分なりえるわけです。
Skype AUは、なにもSmartPhoneだけでなくても良いわけです。
 
i-Phoneの速度に関して 発表があってSoftbankAUの二倍速いなんてデータが出ていたりはしまうが 実際使っている人にとってどうかはまた別の話です。
利用中に常時大容量のデータをアクセスするのは WEBの閲覧時ぐらいのもので ストリーミングなどでは安定した回線速度の方が大事なわけです。
アプリケーションレベルの通信は通信量はきわめて少なく、それよりもデータ通信の接続からデータが流れるまでの速度が速いか遅いかが問題になることもあるわけです。
音声とデータの切り分けの良くないCDMAなわけですが、それ故にダイレクトにデータが飛んで 高速なレスポンスはあるわけです。
この辺り必ずしもデータ転送速度だけで比較するのはフェアではないと思ったりもするわけです。
実際そのあたりも含めたレポートを両方持った方が書いていただけたらと思うわけですが・・・・
大体、データ量の総量制限で もともとそんなに高速なデータ通信を使ったコンテンツは 結果的に使えないわけなんですから・・・・
 
WiMaxは現在データ通信量に制限が基本的にありません。
ストリーミングしようが、プログラムのダウンロードに使おうが速度的に大丈夫であれば普通に使える点は 家庭のブロードバンドに近い存在です。
家庭のブロードバンドでそんなことを気にしながら使っている人はいないと思います。
勿論、現状のモバイル通信用としても十分に魅力的なわけですが 今後の固定局のバックボーンとしての用途には いきなり進んだ時代がWiMaxを押し上げた感がして仕方ありません。
AUWifi局の設置のニュースは目を見張る速度で展開しています。
いつかのSoftbankのようですが、電源すら電柱から取る Wifi基地局も設置可能で そのバックボーンはWimaxとなれば、お店にもWiMaxルーターのコンセントを刺すだけで済むなら 展開そのものは速い速度で進むはずです。
勿論、設備が小さければコストも小さく UQもその利用料で展開できるという 思った以上に良い循環を見せているような・・・・
written by HatenaSync