移動しながらテレビを・・・・

毎日来るまでの通勤なのですが・・・・
車にはWifiが装備されているのは過去に書いた通り USB端子にはスティック型のWifiモデムが付いているので キーをひねると移動Wifiアクセスポイントとなる訳です。
回線はE-Mobileの21M名のですが必要にして十分な速度です。
VPN等が通らないのは不便ですが 例えばYoutubeなどのストリーミング系のサイトは普通に見ることが出来るわけです。
まあもっともだらだらと流して音を聞いているという程度なのですが・・・・
他にもPogoplugがあったり、Orbが有ったりとメディアストリーミングにはあまり困らないわけです。
とにかく 移動中に動画をゆっくり見れるわけではないので それほど画質も拘らないというか実際見てませんから・・・・
 
そういえば と、先日から気になっていたことが一つありまして
パフォーマンスが凄いと書いていたものの 「凄い」がどれほどなのかわかりにくいという事で試したのが昨日の話です。
勿論、そこそこの回線環境が揃っていての話だというのが大前提なのです。
じゃあ、何を試したかなのですが・・・・
 
自宅や職場のPCを外から操作するためのソフトとして 以前より紹介しているのがSplashtopである。
先日より、その速度に驚いたと書いているのは Splashtop2と呼ばれるソフトなのだ。
なぜ2と書いたかなのだが 単純な話でメーカーがバージョンアップで 新しいリビジョンにしたので2が付いたという簡単な理由だ。
認証方式が変わったとか、課金方式が変った(以前はクライアントソフト買い切り、現在は年額での利用権方式)などですが 実質的には大きな価格差は現れていません。
「買い切りの方がお得じゃないか!!」と言われそうですが ある一定でサポートを終了させられてアップデートが行われなくなって 新しいバージョンが別に出れば結果的に新たに買わねばいけなくなるので 実は毎年やられれば同じという事なのでどっちが得でどっちが損という種類の物では無い。
ただ、この手のVPNの仕組みも併せ持つソフトの場合 認証用のサーバーも駆動する必要があるために その維持のためにランニングのかかるタイプの課金が当たり前になるだろうことは想像するに難しくないのである。
とみに、このソフトのように高速なデータの送受信を行うためのサーバーを維持するなら・・・という事なのです。
 
では、このソフトを先日来紹介し続けているのはなぜか?
それは本当に高速だからです。
実はiOS版は知らないのですが 恐らく同じレベルでは無いかと思う。
以前の Splashtopの時はどうだというと かなり高速なリモートデスクトップソフトだったのであるが 今回2になってそのレベルが一段も二段も上がったのです。
ただ、これは一概にソフトのレベルが上がっただけとは正直私は思っていない。
最も大きなポイントはAndroid OSの変化です。
Android OS4.0以降効果的にマルチコアCPUをアプリケーションが利用可能になった。
もう一つはこれは個人的な問題ですが ANdろいd Tabletの性能が非常に向上した事だ。
正直、TF101 Tegra2でも十分に高速で 普通に使っていてTegra3のTF201に変えても ああ、やっぱり早いな程度の差だったが 恐らくネイティブにこの機能を利用できているSplashtop2では格段の差を認めざる得ないレベルなのです。
もし、Tegra3の機器 例えばNexus7等をおもちであれば試して見られればいいとは思う。
なにが最も違うと思うかというと 既に速いという評判を取っていた Splashtopだが その最初のバージョンしか未だ提供されていないPC版のクライアントを操作してみると解る。
確かに高速に動くのであるが 横に置いたTegra3のTF201でリモートでPCを操作する感と 一段も二段も違うのである。
 
ではどれぐらいという所で 最も過酷なテストを思いつくあたりが意地の悪い所である。
自宅のPC(光インターネット環境)に外からE-Mobile21Mで接続して 移動しながら操作するという事をやるのであるが PCでは1280x720つまりTF201の画面解像度サイズの動画ファイルを(MP4 4Mb)Windows標準のメディアプレーヤーで画面サイズ最大に再生しておいて それを外からSplashtop2のTabletで操作するのである。
どれぐらい過酷かというと、動画配信の専用ソフトでハードウエアを用意している SlingBox Pro HDにて最大解像度がそのレベルである。
Vulkano等に至っては最大解像度は720x480が最大解像度なのです。
これは通信状況は刻々と変化する状況では非常につらいテストとなる訳です。
勿論、例に出した動画配信ソフトの場合 画面解像度どおりの表示であるが Splashtopでは動画配信ソフトではないので その部分を判断して部分的に解像度を落として速度を稼いでいる可能性もあるので一概に比較はできないのだが。
 
では準備をして 接続しメディアプレーヤーを起動して再生を開始し 車を動かし始める。
画面を見ながらという訳にはいかないので 動画の変化はときおり見るのと音を聞いている程度でコマ落ちのレベルを判断しるに過ぎないわけです。
事前に行った 回線テストでは1〜2Mの間をうろうろとするようなレベルでした。
で、動画を全画面に拡大して再生を始めるのだが 最初こそ落ちたコマを感じたものの秒間20フレーム程度で再生を続けるのです。
それは車が移動している最中もである。
USB Wifiモデムを見ていると幹線を走っているので完全に切れることは無い物のアンテナピクトが二本程度まで下がることがあったにもかかわらず それを意識させないレベルです。
流石に画面全体が書き換わる瞬間などはコマが停滞しているような印象は受けるが フレーム数が数フレーム減った程度で再生される。
この辺りの動きから何か特殊な画面伝送における圧縮方法を使っていて 1M程度まで落ちたとするとこの解像度ではかなり辛くはなる訳ですが 結構何事もなかったかのように普通に表示されている訳です。
思った以上にストリーミングサーバーとしての能力も高いように思われます。
その状態で素晴らしいと思うのは操作感なのです。
この言い方は正しくないかもしれません。
ストリーミングを行うばあい 回線速度の変化によって送り出す画質を変化させてゆくのですがそういった事を煩雑に行うとッ処理そのものの負担が大きくなりすぎてしまうのです。
また、回線速度が一気に非常に低下してしまいパターンを考えると その際にエンコードをし直して再送すると言った処理も発生するためにストリーミングサーバー的にはあまりうれしい状況ではないのです。
多くのストリーミングサーバーでは バッファを持つことでその変化に対応しています。
例えば常に10秒分ぐらい先読みしておけば 瞬間的に出有れば多少下がっても回線品質が向上した際に追いつくこともできますし 回線速度を下がったことを検知した時点に送り出しのビットレートを下がるなどの処理がユーザーに意識させることなく可能なのです。
ところが、このSplashtop2はそのバッファが恐ろしく少ないのです。
つまり仕組みとして回線速度の変化に非常に弱い仕組みなのですが 恐ろしくタイトな状況にあるにもかかわらず この品質を保ったのが凄いわけです。
そして、その効果を最も感じるのが この状態で操作を行う時です。
一般的なストリーミングサーバーの場合 少なくても数秒程度のバッファを持って動いているので たとえば早送りなどの操作を行った時に反応するのがバッファで持っている画像に対しては適用されず 数秒から十数秒遅れて反応するわけです。
所が、このバッファの少ないSplashtop2の場合 操作が即時に適用されるわけです。
 
まるで専用のストリーミングソフトの比較のように書いているが Splashtop2は実はストリーミングソフトでは無いのです(笑
リモートコンソールソフトで この機能は速度の速さを示す指標にしか過ぎないのです。
外からPCの操作を行うべく マウスの右クリックボタンを押したら 数秒から十数秒後に操作が実行された・・・・でははなから仕事にならないのです。
当たり前のように この遅延が極めて小さく作られている訳です。
だからこそ動画再生時に操作遅延が極めて少ないわけです。
これは操作という意味では 他のストリーミングソフトには無い特徴となるのですが もちろん、これは本来の機能を言う物ではありません。
 
ただ、残念なことに現在 Android版はTablet用しかリリース成されていません。
これは SmartPhoneのOSが4.0が主流にならないと本来の能力を発揮できないからかもしれませんし画面サイズの小さい状態での操作感を上げるための改良の途中なのかもしれませんが Tablet用だけなのです。
しかし、悲観する必要はありません。
PC版含め問い合わせたことがあるわけですが PC版、SmartPhone版に関しても現在テストを随時継続中で 恐らくそう遠くない時期にリリースできるだろうという回答を貰っているからです。
正直PC版がどういったパフォーマンスを発揮するかが私はすごく楽しみにしている訳です。
 
本来移動しながら動画を再生するための仕組みでは無いのですが 音声の転送も含めてその用途にも驚くほど快適に使えるという事なのですが
自宅若しくは職場のPCを電源入れっぱなしで使う 若しくはマジックパケットを送信して起動して使うという使い方をするなら このソフトは本当におすすめのソフトです。
是非、ストリーミングソフトとして考えられても損をさせないと思えるレベルの・・・・

written by HatenaSync