ラーメン食べた

一人さびしくというか、今日の晩御飯は一人でラーメンを食べた。
 
実は、一人っきり位の時に最近困ってしまうのです。
お昼は100%の確率で外食だ。
それこそ、大手で名前の知れた外食産業の多くはテリトリーに入る。
なぜそうなるかというと 近くに外食が無いので 自分の車でちょっと出たりするのですが 車を止めれる駐車場があるとなると限られてしまうのです。
少し外れているとはいえ 一応大阪府下なので駐車場の料金が個人経営の店舗では負担が大きいのでなかなかないのです。
だとすると 晩御飯までそれでは気が滅入るのです。
 
一応、居酒屋さんはお近くにあるのですが お知り合いが来ると気まずいかな??なんてなかなか入りにくいところもあるわけです。
未だ、台所の掃除は終了しておらず 何かを作るにも・・・・なのです。
それでも散歩がてらふらふらと外に出ると・・・・
牛丼屋さんとか 定食屋さんとか 気が乗らないので ふらふらと越えて歩いていた。
そうしたら 小さなラーメン屋さんのテントが目に入った。
昔は一杯飲み屋さんがあったな・・・・
 
店の中を見ると ちょっとやんちゃそうな若い人が 一人いるだけ。
あまり期待は出来なかったが ひといきが少なかったのでたまにはこんなのも・・と入ったわけです。
店の主人は無愛想そうで結構体格が良い!
ああ、若くてやる気があって 独立心旺盛な人かな??
まあ、意気込みは・・・・と思っていたら
蚊の鳴きそうな声で 
「いらっしゃいませ」と半ば下向きながら言うのです。
見た目と会わない(笑 なんて・・・・・
 
そんなわけでもあるのですが 実はまったく興味が無く入ったわけではないのです。
看板の文字に目が入ったわけです。
「醤油ラーメン 太麺」という文字なのです。
珍しくないと言えばそうなのですが 最近ではとんこつ醤油だとか 魚介何とか系とか混ぜ物が多くていったい何の味かはわからないという状況です。
それを 「醤油」だけで書いているというのは最近では珍しいのです。
正直、太麺は好きではないのですが この際・・・・
 
中に入ると メニューは壁に貼ってあるものだけ
簡単に言うと ラーメン 普通、中、大、チャーシュー麺、肉おにぎり 程度・・・・
「細麺もあります」と書いてあったのが好印象で
「ラーメン 細麺で」と頼んだわけです。
「はいっ」という声は聞こえたか聞こえないかわからない程度。
黙々と作業を薦めます。
まず、冷蔵庫からおろしにんにくを出してきて 小鉢に移した。
うわ、ニンニク系だと ちょっと心配になったわけです。
次は 冷蔵庫からねぎを取り出して 黙々とみじん切りを始める。
結構時間をかけて 細かく切ってゆきます。もちろん 包丁とまな板で。
その次は麺と近くのバケツにざるを置いて水の中に付けてあったもやしを豪快に一握り掴んで 麺をゆでるざるの中に入れてお湯に入れます。
太麺は前にいたお客さんの分で 細麺は私の分。
前のお客さんはどうも大盛りを頼んだようで ふた玉分の麺を
同時にゆでている鍋から柄杓でお湯を汲んで どんぶりの中になみなみと注ぎます。
1分も待たずに もやしだけは取り出して別のどんぶりに移す。
最初にさっきのニンニクなのですが 小さじ半分ぐらいで ニンニク味というレベルの量ではありません。
どんぶりを温めていたお湯を床に捨てて、そこに醤油を注いで そーっとかき混ぜて掬ったスープを注ぎます。
麺を上げて 良くお湯を切ってどんぶりの中に。
そこから、橋で麺をほぐして 良く鍋などで灰汁を掬う細かい目の網になったので 麺の周りのスープを入れたときに浮いた油を丁寧に取る。
やけに丁寧に取るのは スープが濁るのを嫌ったかと思ったら スープを取っている鍋に行って中から油を麺ゆでるようなざるに入れて出してきて 上からごしごしと砕いて載せるわけです。
麺が見えているところ以外は綺麗に白い油で隠れたところで 上からさっき仮ゆでしていたもやしを入れます。
その上から まな板から直接ねぎをたっぷり散らして出来上がり。
それがこんな感じ。

 
味は
非常に丁寧に作られた味でした。
勿論、見かけ通り濃いめの味で 私の年には毎日はちょっと体の負担が多すぎるものですが
雑味を感じるものではありません。
何よりも切りたての それも念入りに細かく切った ねぎの匂いと風味が一口目から口の中に広がる。
かみしめると中から水分がたっぷり出てくる もやしでそれなりに食べさせてくれます。
チャーシューは小さくてけち臭いともいえる量だが とろとろに煮込んであって肉の味がしっかり残っているもの。
このレベルだと 別に沢山入れるとコスト的につらいのだろう。
スープまで飲めませんでしたが おいしく全部頂きました。
うちの子供なら喜びそうな味だ。
 
帰りしなに
「おいしかったです」と言ってお金を払って帰ろうとすると
そういわれたのがまるで意外だったかのようで 少し固まってました。
ちょっとほほえましかったわけです。
何かの時に、時折行くのに良い店を見つけたな!!って ちょっと気分が良くなったわけですが
あれだけ丁寧な仕事は続かないのでは・・・・とか、目立った変な特徴が無いと 味ではなく情報を食べている人達には受けないのではないかなど 余計なことが心配になるわけです。
ともあれ おいしゅうございました。



written by HatenaSync