性能とバランス

昨日、自転車屋さんに行きブレーキの交換の部品の手配をお願いしてきた。
まあ、そこまでにいろいろ紆余曲折があるのだが 負けた感が漂うので書くのは控えよう。
 
自転車にのめりこむというのは最近結構おられるようだが、非常に危険な世界だと実感している。
なぜ危険かというと、部品のグレードに天と地ほどの価格差があるからだ。
そして、必ずしも性能だけがその価格を決める決定打になっていない事もその判断を難しくしている原因だ。
例えばブレーキ一つでもそうだが 私の乗っている自転車のブレーキ(いわゆるブレーキシューの付いた ワイヤーで引っ張られるとリムを挟み込む装置)は これはノーブランドというグレードに属する物だ。
ノーブランドというのは、製造会社名不明という事で 実を言うと良いか悪いかもわからないという事である。
大よその場合はあまりよくない。
一つの根拠としては 素材の価格が安い物であることと、製法的に簡単であることがコストにとって最も影響を与えるべきもので 素材が安く製造が簡単だという事は出来が悪いという事で大よそ間違えてない。
素材に関しては軽くと強度がある素材は高く、逆は安い。これはまあ、解ってもらえると思う。
製法の問題に関しては、デザイン上の問題で例えば丸い棒の形をしているものと飛行機の羽のようないわゆる「エアロ」と言われる形をしているものでは 製造時にかかるコストが違うという意味での問題が一つ。
もう一つは例えば粘っこい素材を使えば、金型の中に素材を流し込むのに時間もかかるし 素材に加える熱が高い場合も考えられる。
そして、冷却に時間がかかったり、抜型の寿命が短くなったりとコストを押し上げる要因は沢山あるのです。
1時間に10個できるものと 1時間に1個できるものでは製造コストは単純に考えれば10倍になるのです。
その上、軽い素材はおおむね固く強いので 仕上げも時間がかかる。
綺麗に磨いて無いと高く売れませんし 余分に重かったりしますし 勘合もよくなかったりします。
で、値段に大きな違いが出てくるわけです。
 
Shimanoのロード用パーツということで比較するなら これは人からもtらった本の受け売りだが
Sora→Tiagra→105→Ultegra という風に普通の人が乗る自転車にはランクがあるようですが
Soraのブレーキ(ブレーキシュー付)が前後で4000円程度なのに対して、先日頂いたUltegraのものはリムを挟み込むゴム部品だけで前後で5000円程度と価格には大きな差があるわけです。
じゃあ、何が違うのかというと やはり素材が違うし、形も違うわけです。
レースに出るとなれば出来るだけ上位のパーツをとなりますし 単純なブレーキの効きも上位機種ほど良いという結果になっているようです。
実のところは解らないわけですが・・・・乗り比べてないですから
 
昨日交換するときに まあ解らないのでお店の人に決めてもらうと Tiagraでいいんじゃないかという事で 工賃込みで7000円ぐらいでとなったわけです。
幸いにも出張が間に挟まっているので恐らく交換できるのは給料日の後。
これぐらいなら払えるだろうという目算の元発注したわけです。
じゃあ、もっと上の方が良かったのか?
勿論その方が良いという話なのですが 実は必ずしもそうでは無いという話もあるようです。
 
ビギナー的には本当の所は解らないのですが
実は私はブレーキングにはちょっと自信があります。
乗り始めたばかりで何を!!と言われそうですが 昔に乗っていたからというんもあるのですが 車もバイクも加速中毒な時期が有ったので ブレーキも必ず試しているからなのです。
40kmぐらいから広い駐車場でフルブレーキのテストを行い、80kmぐらいまではどの乗り物も試しています。
凄い走り屋のように思われるかもしれませんか、じつは加速とブレーキはずいぶんやったのですが 横向きにかかる力がに関してはどうやっても感覚が付いてこなくて(おそらく バイクで何度かこけたことが原因のチキンのせいだと) 全くの鈍足仕様なからだなのです。
性格的にそうなので、今の自転車でも古ブレーキングは何度かやっているのですが 車体そのものは素晴らしく真っ直ぐにブレーキに反応しようとするのですが40kmぐらいになると かなり強めに握っても 時折感覚的にはほんの数ミリづつですが しゃくるように前に出てゆき止りにくいという感覚になる訳です。
これは、タイヤが滑っているとかではないのは ちゃんとそれは調整できているつもりです。
ちなみに余談ですが 加速の方は自転車ではエンジンが(体力)がぼろなので試すチャンスは無い訳ですが・・・・
勿論、タイヤもそうそう頑張ってくれる感もないので こちらもなのですが・・・・・
まあ、所詮初心者のたわごとなわけですが・・・・
 
良いブレーキは良く効くという訳ですが もし自転車の走行中に前輪がロックしたらどうでしょう?
当然、前輪にブレーキがかかり 前輪は止まるのですがそれより後ろの人間も含んだ部品は そのまま慣性の法則にしたがって前に飛び出そうとするので 前に投げ出されることとなる訳です。
故に、凄い制動力のブレーキも完全に止めている訳では無く 止まっているような止まっていないような状態を維持し続けるのが理想なわけです。
このコントロールはブレーキレバーの握る強さでコントロールしている訳です。
自転車のボディーが強く、ブレーキそのものの強度も強く、ゴムも良いという最上級のブレーキを付けていれば どんな速度でも完全に止めれるだけの力を持っていてそれを乗る人のコントロールで操るわけです。
実は、一般的なまっまちゃりと言われる自転車のブレーキは そういう意味では非常にルーズに出来ていて30kmも出れば どんなに力いっぱい握ってもタイヤを完全に止めるほどの力は発揮できません。もしかしたら20kでもそうかもしれません。
唐突に目の前に何かが出てきたときに 無意識に火事場の馬鹿時からよろしく思いっきり握れば前輪がロックするほど効けばそのまま前に投げ出されてしまうわけです。
その上、ボディの強度もないのでねじれを起こすために 強いブレーキでロックしどちらかへ傾き投げ出されるという状態が起きやすい自転車でもあるわけです。
故に、そこにはバランス感覚を持って良すぎないブレーキがつけられている訳です。
最も、良すぎないは良いのですが 悪いところまで行っているという事も十分にあり得るわけですが。
 
直接話を伺ったわけではないのですが
自転車屋さんから見る私は「超初心者」な訳です。
自転車のメンテナンスの仕方から聞いている訳ですから当然そうでしょう。
で、ブレーキの選択で「Tiagra」を選択されたというのは 実は面白く ここまでの話通り自転車のグレードと全体のバランスからもあるでしょうが 私の初心者度合いからもこれを選んだのでは?なんて思うわけです。
話の中では、105という一つ上のグレードの物も出てきたわけですし 私は高いと言った覚えもないし 値段的にはそうそう違う訳でもありません。
で、あればお店としては売り上げを確保する上での選択としては105若しくはUltegraを選択するという判断もあったわけです。
実際に私はUltegraのブレーキシューも持って行って見せてましたし、Ultegraは在庫が有ったようなので。
なのに取り寄せてまでのTiagraなのは 私の技量では 未だ本当に良く効くブレーキは早すぎるし危ないと判断されたのかもしれません。
実際、他の事ではまだ早いと言われたこともこの日はありましたので・・・・
 
もしかしたらお店は育てようとしてくれているのかもしれませんし、もしかしたら貧乏くさく映って払えないだろうと高をくくっているのかもしれません。
ホイルも見てて欲しーなーとよだれを垂らしているのに見て見ぬふりで薦めようともしませんし・・・・
なんか、お店で物を買うのは難しいな・・・・っておもったりもするわけです。
お店によっては、「いいでしょ〜」と進めてくれるお店もあるのに。
当然、趣味のものですので レースにも使える自転車に乗って悦に入るのも楽しみ方ですし
色んな部品を付けて弄るのも楽しみ
整備もせずに走り回るのも楽しみだし
そこは個人の自由です。
個人的にはちゃんとした整備は命にか買わwるのでやった方が良いとは思うのですが
趣味の物というのは、正解の無い その人の楽しみがどこにあるかという点こそが大事なのですが そのことに関してずぶの初心者な私は迷うばかりですね。
 
ブレーキ一つ買に行って 考え込んでいるようだとまだまだですよね・・・・・

written by HatenaSync