自転車でしか行けない大阪

昨日は、目的もなく海に向かって自転車をすすめた。
と、いってもお昼ごろに帰ろうという訳で 往復40kぐらいを想定してなのだが・・・
 
海に向かってゆくと 当然ですが川がどんどん幅広くなる。
で、それゆえに橋が増えてゆく。
大阪には他にもこんなものも

日本中を探しても確かそんなにあるものではないのですが もしもの話海から洪水がやってきたときにこの円形の輪が下りてきます。
先日の東北のような過去に例を見ないものであればともかく
多くの場合は川から洪水はやってくる。
もし、同じレベルの洪水が来たとしても 川を通る水は加速しより遠くまで届くが 陸上を走る洪水は抵抗が多く到達距離が短くなるのだ。
と、いうわけで大阪は比較的に水に対する対策はあるわけだ。
 
川はどんどん深くなりまるで海のように

で、たどり着いたのがここ

甚兵衛渡船場
ここぐらいの川幅となると そんなにたくさん橋もないので 昔からある渡船場が未だ残っているのです。
1か所だけかと思えば けっこうあるのです

地図のど真ん中がこの甚兵衛渡船場で その近くにもいくつかあるわけです。
 
船場はこんな感じで来るのを待ちます

実は斜め前のは 渡し先ですぐ前に見えているようなところです。
1時間に4回ほど往復しています。
で、乗って動くと先ほどのも見えています。

そんなに大きな船ではありません

ほんの僅かな距離ながら 観光船気分を・・・・
で、料金は市民の生活のためのものなので 無料なのです。
もっとも、ここまで観光に来る手段もないので 自転車で周りでもしない限り来ることはないのです。
昔はこんな感じだったようです

 
で、その先しばらく走るとあるのが 千歳渡船場

こちらは結構長い距離を動きます。
この、橋を人が渡るには長すぎるので こんな感じとなっています。

下から見ても巨大な橋です

実はこの船を渡った先は 最近大阪ではちょっと注目を得ている場所なのです。
というのは

そう、大阪に初のIKEA上陸なのです。
まあ、欲しいものもないので そのまま通過です。
 
で、先ほど船から見上げた橋なのですが・・・・
実は人もわたることができるようになっています。
スロープ付きの階段なので 自転車を押しながら登ります。
登り終えると・・・・

どう見ても人が気軽に 橋の向こう側から ちょっとIKEAに行ってくると歩いてゆく距離に見えないと思いませんか??
実際、ほぼ、人とすれ違う事はありませんでした。
すれ違ったのはボトルを体に括り付けた本気モードの入った ランナーだけでした(笑
まあ、自転車だから・・・・と思われるかもしれませんが 上った瞬間に私も逃げようかなと思ったのです。
よくよく詳しく見てください。
川に立っている橋脚の高さをいまの近くに見える橋脚に比べて明らかに高いと思いませんか?
橋の構造上、真中が高くて両サイドに下がってゆく構造。
つまりこの長い橋の見えるところ途中で左に曲がっているのが見えると思いますが ここまでずっと登りが続くわけです。
登りがあると普段は逃げているのに この長さの登りはないでしょう(笑
登り切って振り返ると あのIKEAのビルがはるか下にちょっとだけ・・・・

どうも港大橋よりも高そう・・・・

下を見ると完全に山の高さ・・・・

こんなところで山登りが・・・

降りたらやはり結構ヘロヘロで
11時ごろとなったのでお昼には帰ろうと思っていたので帰路に・・・・
と思って走っていると 鼻の頭にポツッと雨粒が
やばいと思ったのですが 本日の天気は 降水確率10%で1mm程度の雨と言うので まあ、止むかなと地下鉄のガード下に入った。
ぽつんと鼻にあたったぐらいの雨でなぜにそんなに神経質になるのだ??と言われるとあれなのですが
ロードバイクというのは雨に弱いのだ。
で、好みなのだがエアーを高めに設定している私の自転車などは 本当に弱いのだ
雨の日でも一杯走っているだろうと言われると思うのだが じゃあこの写真を見てほしい。

ガード下に入るころには 地面が濡れはじめてきて 路面が濡れてきたわけだが
この自転車のタイヤの所のタイヤの跡を
判ります、23cのタイヤと比較しても 極端に細いタイヤ跡を
恐らく1cmも幅はないのです。
当然だが この幅でしか地面に接していないが故に羽が生えたように高速で走るのだが 逆に言うと雨のような悪い条件となると そのまま地面への接地抵抗の小ささを表しているのだ。
 
その後、1時間待った
12時ごろの降水確率が最も低い時間に入るのだが 12時半まで待っても止むどころか ワイパーがーハイスピードで動くレベルの雨。
ここまで来たら覚悟を決めるしかない。
コンビニに行って 温かいお茶とビニール袋を購入し 背中のカバンの中身をそのままビニール袋の中に仕舞った。
そしてもう一度背中のリュックに直す。
ゆっくり少しずつお茶を飲んで 体をあっためる。
で、ゆっくり走りだした。
 
雨の中のロードバイクは初めてだったが思った以上に扱いにくい。
雨が強すぎるのだ。
雨が路側に川になって 路面の小さな起伏が判らなくなる。
ただでさえ不安定な状況で、地面の起伏でハンドルを取られる状況が非常に危険なのだ。
もちろん、自動車からの視認性も下がっているのでふら付いていては危ない。
解決策は小さな起伏の影響を受けない直進性を生み出すしかなかったのだ。
で、30k辺りの速度での走行を余儀なくされる。
勿論、水による抵抗が大きいので いつも以上に速度が落ちるのだが ありがたいことにそれぐらいの脚力は付いていた。
というか、この雨は一つの良いことも私に与えてくれた。
雨の中をその速度で走ると 雨粒も十分痛いのだ。
足の裁きが悪いのだ。
という訳で 足のひざが上がった時に左足が開く癖が この時に判る。
雨に沿って体を動かすのは上体も同じで 雨の辺りが痛くない状況は最も空気抵抗が少ないのだと思われる状況だ
僅かな時間で 動きは補正できるので思った以上に楽に維持できた。
過度ではあるが この速度で体を流れる水は体から発生する熱を奪ってくれているので 体の動きは悪くない。
ただ、ともすれば背中などは過冷却なのだが 飲んだ温かいお茶の効果は30分ほど続いた。
今度からウインドブレーカーも持っとかないと駄目かなと本当に思った。
 
過度な雨の中の走行は本当に怖い。
まず、ブレーキは全く効かない。
これはびっくりするほどだ。
雨が小降りの区間(上に高速道路があるなど)の場合は全体的に機器が悪い程度だが、極度の雨の区間はブレーキを握っても効き始めるまで ビックリするぐらいの時間がかかる。
気が付いてからブレーキを握っても遅すぎるのだ。
と、いう訳で 数十秒に一度ぐらい止まる意識は無くてもブレーキをかけて ブレーキパッドの水をはじいてあげる必要がある。
そうしなければ 何かあっても止まれはしないのだ やっても気休め程度なのだが やらないよりましなのだ。
他には肘をできる限り内側に。
路側に泊まっている車にはいつも以上に距離を取るなどだ。
今回もタクシーが視認性が悪いので 私の目の前に飛び込んできたりして肝を冷やした。
丁度ブレーキを当てているタイミングだったので そのまま強く握りこめば即座に効く対応ができたのは幸いだった。
 
ともあれ、10k程の短い距離なので30分ちょっとで家までたどり着いた。
で、そのままお風呂に飛び込んだ。
あっ、疲れた・・・・というのが正直な感想でした。
初めての Gusto君の雨デビューでした。
整備も大変そう・・・





written by HatenaSync