昨日届いたのですが、長い間の懸念だったPC環境でのスピーカーを購入しました。
ずっとディスプレイ付属のスピーカーを使っていたのですが 実は今回Galaxy Book Sを買って使ってみると 背面から下に向けて 画面が最優先に設計されたモニターの申し訳程度のスピーカーの音に気が付きました。
まず、籠っていて抜けが悪く 左右分離がわかりにくくステレオかどうかも怪しく聞こえます。そして、低音が好きな訳ではないのですが 地響きのような音でも紙も揺れないというのではチープすぎると。
その点、低音はさすがにだめですが それ以外は優秀なのがこの薄型のLaptopなのです。
バーチャルDolbyなんてのも再現しますからどんだけすごいんだと・・・
購入したのは現行で後継機種が出ていないので比較はないのですが Yamaha YA-109という入門機+ぐらいの機種です。
光接続もしくはHDMI接続で接続するので 以外に選択肢が少なくなってしまいます。
比較的評判も良いですし BASSを別におかなくてよいので(効果もほどほどだとは思いますが)スペース的にも楽です。
出来ればテレビに使いたかったのですが 色が黒なので却下され予定通りのPC用となりました。
接続は単純に HDMIでつながっているモニターとの間に挟み込む形で入れたてHDMI接続を選ぶとそのまま音が出る単純なものでした。
付属の光ケーブルは30cmぐらいのもので これ何に使うんだろうと思うほどの長さでしたので・・・
まず、ちゃんと音が鳴ります。
低音も期待していた以上でちゃんとおなかに響きます。
フルレンジだけの安いサウンドバーではなく、左右3個の独立したスピーカーを持っているので特に人の話す声は質感高く聞こえますし 聞き取りが今までに比べてずいぶん楽になりました。
音楽も違うソースかと疑われるほどです。
Amazon Echo Studioと結構迷ったのですがこちらで良かったかなと思うわけです。
難を言えば ディスプレイの下のスタンドが49インチのモニターなので 前後に倒れないように長めの足が出ていて それが邪魔でモニターの下に置くことが出来なくてずいぶん前に出っ張って机の半分を占めてしまって机が狭くなることで これは今後モニター上にアームを付けて取り付けることで対応することにしようと思います。
さて、このスピーカーなのですが バーチャルサラウンドと言う機能を持っています。
スピーカーの表現でチャンネル数で書くことが多いのですが 2chだと左右のスピーカーから異なる音が出て音の距離感が出てくるわけです。
じゃあ 5chだとどうなるかと言うと 真正面と後ろの左右が足されることでもっと臨場感が出るわけです。
例えば自分の上をヘリコプターが円を描いて回っているとすると音は その方向から聞こえるわけです。
例えば右後ろにいるときは右後ろにいると音でわかるので そこにいると振り向かなくてもわかるわけです。
じゃあ部屋の4隅にスピーカーを置くと包まれた感じになるわけですが 現実問題配線を伴うスピーカーを4隅に置くとなると配線が邪魔になってしまいます。
床を這わすと どこかにある入り口の前を配線が渡ることとなってしまいます。
天井の隅に配線を廻したりするわけですが まあ、めんどうくさいですし美観的にも・・・
なので、前方に置くだけでその効果を得られるサウンドバーと呼ばれる一体型スピーカーに人気が集まるわけです。
一体型スピーカーという事は前にあるので、左右分離ぐらいはできたとしてもそれぐらいの効果しかないのだろうと成りそうなのですが それはそれなりに色々な手段で何とかならないかと考えるわけです。
と言うのは よくよく考えてください。あなたの耳はいくつありますか?という質問になります。当然何らかの障害がない限り また、昆虫型の超能力者でもない限り人類の99%以上は二つと答えるでしょう。
何をばかなことをと思われるかもしれませんが 音を感じる器官が二つしかなければ4つのスピーカーの音も二つの感覚器官で受け入れているのです。
では方向性をどうやって図っているかと言うと 顔の両端に出ている耳と言う集音カバーで前の音が拾いやすく出来ているので 正面の音として認識しているわけです。
では、それを騙してみましょうという事が行われるわけです。
これも安価で高速なプロセッサーと、周波数毎に分離再構築が簡単にできるDSPの進歩によるものです。
最初は、スピーカーをたくさん置いて 視聴点を設定し そこに到達する各スピーカーからの音の時間を測定して 壁から跳ね返った音を背後からの音としてスピーカーは前にしかないのですが背後からの音をシュミレーションさせることに成功したわけです。
こういうスピーカーを私も持っていたのですが 経年劣化でコーンが割れてきて処分してしまいました。
そして その先にもっと簡易な方法での対策です
一つは音の大きさです。
前項で書いた通り集音カバーのおかげで 音の大きな方が正面となっているわけですが逆に言えば後ろの音はより小さく聞こえているわけです。
なので、音の大きさの変化を音の発生場所で変えることで 耳を誤認識させることが出来ます。
もう一つは 音の周波数で音の伝達される時間が違うわけです。
故に耳に到達する音のずれで距離を認識しているのでそれを意図的にずらせば勘違いさせることが出来るわけです。
勿論、この方法は簡易的なもので 音の大きさが同じものに周囲を囲まれているなどの条件ですとうまく働かないのですが それでも、この機能を有効にするかどうかは簡単に設定できるので 操作が可能なわけです。
今回購入したスピーカーにもそういった機能が付いていて 視聴するポイントが適当な割に音に包まれているような感覚にさせるのは大したものなのです。
最近、呼び名が変わって360度オーディオと言うのがAmazonやAPPLE Musicで配信されています。
私の持っている Sonyのワイヤレスヘッドフォンでも対応しています。
これも、耳の中に音源を入れた状態なので 方向性などは現れないはずなのですが ちゃんと周りから聞こえるような錯覚を覚えさせるのでおそらく同種のものと思われます。
バーチャルと言うと どうしても画像が頭の中にイメージとして出てくると思いますが 体についている感覚器官を騙すという意味では沢山出てきていますよね。