ライセンスと仮想マシン

現在、コンピューターの輸出規制などが特定の国に対して行われています。

現在CPUを作っているのは 大きいところではIntel AMDのx86勢、Qualcom MediatekのARM勢 あとはMIPSのIBMなどでしょうか。小さいところでは各国にあります。先進的なものでなく機械の制御用であればそれこそ星の様にあるわけです。

 

では、輸出規制が効果的なのかと言いますと 特にグローバル企業においては有効なのです。

前述の会社の所在地を並べると アメリカ、台湾にほぼ限定されているわけですが 販売先は世界各国です。

輸出規制を行うと 守らなければそれ以外の国に対しても販売できなくなるというリスクが発生します。故に守らなければならなくなりますし そもそも規制を行っているアメリカの企業のことが多いので守られるわけです。

厳しくいくなら 例えばx86であればライセンスを持っているのがアメリカで ARMで有ればイギリスのARMのものなので そのライセンスの利用の停止まで見込むとほとんどの会社が間おらなければいけないという状態になるわけです。

 

アーキテクチャーの違いは動作するプログランの違いで新しいアーキテクチャーを用意するとなると 新しいプログラムのパッケージを1から用意する必要があります。

OSだったり、開発環境だったりと非常に大きな準備が必要なため異なるアーキテクチャーを採用するというのは非常にリスクの高い仕事となってしまうわけです。

 

前述のCPUアーキテクチャーの中で MIPSというのがあるわけですが これに現在注目が集まっています。

どこかの企業がライセンスを独占していないために 比較的開発作業への閾値が低く 制裁を受けた国などではライセンス問題が発生しにくいこのアーキテクチャーに注目が集まったりもするわけです。

ですが、前述通りOSの開発などとそれらを使う環境を用意して 普及させるとなると大変な手間がかかってしまうわけです。

 

最近、Windows11などでも提供が開始されていますが Windows Subsystemという仕組みなのですが 仮想化技術を使いWindowsの中に仮想マシンを作ってその中でLinuxやAndroidのアプリケーションを動かすという仕組みです。

特にAndroidはARM64のアプリケーションをエミュレーションすることで動かしています。逆にWindowsのARM64版では x86やX64のプログラムをエミュレーションすることでARMプロセッサーにて動かすことが出来るわけです。

つまりアーキテクチャーの壁をプログラムで超えることが最近は比較的簡単になってきたわけです。

シュミレーションするプログラムさえあれば 残りのプログラムは今までのものをそのまま流用できるわけです。

勿論、エミュレーションした分遅くなるし 最新のCPUを作成する技術も台湾アメリカにあるのですぐには脅威にはならないとは思うのですが 民間利用程度には十二分に使えるレベルに到達しようとしています。

仮想マシン内のエミュレーションという事なら まるで違うアーキテクチャーのコンピューターと見せかけることも難しくはありません。

 

前日のサブスクリプションの問題もあるので 簡単にだから規制などは有効ではないとは言えません。

何故なら、例えばWindows11だとすると 必要なハードウエアをかなり厳格に定義しているので今後それをもっと範囲を絞ってゆく可能性もあります。

一つはあまりにも広範囲に広がりすぎた 互換性を絞るためでしょうが、将来の収益性とこのような防御と言う意味で付け加えられたという側面がもしかしたら裏ではあったのかもしれません。

勿論Crackingのような非合法手段でそれを有効にすることはできるかもしれませんが それによるリスクが多分に発生しますし 戦争状態にでも入らない限り著作権を明らかに認めないという政策をとれば販売そのものが停止されてしまうので使えない手段となってしまうからです。

 

ユニクロが登場したころは 「ユニバーサルデザイン」という宣伝で 男物とか女物とかこだわらない衣類をと言ってた気もしますが いまは完全に分かれて販売されています。

ユニバーサルな対応は一時的にその壁を取り払うわけですが、時期を過ぎればやはり再分裂することが多くあります。

全体が統合された瞬間に、その際どちらに向かうのか?それは楽しみでもありますね。