番外編 伊藤探偵所長の苦労 4

今は3時、今の時間だとあの辺かな?
取り合えず無線は・・・・
「はろー、こちら赤影 白影いるかい?」
西下さん:「はい、こちら白影 止めませんこの合言葉」
「しょうがないだろ、好きなんだから それより調べてくれないか」
西下さん:「おいしい晩餐会のメニューとか言うのは無しですよ。好きで遊びに行ってるんですから それよりいい酒持って帰ってくださいよ」
「どうも冗談を言っている場合じゃなさそうなんだ、長引くと命がけに成りそうで このまま山に逃げる事になりそうだ。」
西下さん:「じゃあキャンプの方法ですか。えーっと、まず“初心者は キャンプ場等、設備の整ったところで始める。 道具はコンロ、飯盒等煮炊きのできる道具 水は現地で用意できないかもしれないから十分に持ってゆくこと・・・・」
「もう喋ってもいいか」
西下さん:「未だ、最初の2行しか読んでいませんが」
「キャンプの方法だが、どれも役に立ちそうに無いのでこっちの用件に入る。まずクーデターが起きて政権が変わりそうなんだ。神官は日本にいるから任命は出来ない。ただ、そのタイミングを待っての行動 何か引っかかる。もう一つ 伝説の宝石が国外に出ている。その宝石がないと王位は継承できない で、その先は皆目」
西下さん:「じゃあ、方角を知る方法は、時計の単身を太陽の方向に向けて・・・」
「とにかく それを調べてくれ おれはとにかく逃げる 逃げれる限り」
西下さん:「わかりました、でお土産は?」
「うまくいけば、王国一つ 失敗すれば俺の保険金て所でどうだ?」
西下さん:「Ok お早いお帰りをお待ちしています」
「それと、副所長をよろしく 悪いなお前達を差し置いて」
西下さん:「彼になにをさせたいんですか? とてもarieさんの毒舌に耐えられるとは思えませんが」
「さー、良く解らないのだが なんとなく引っかかったんだ。始めの日に全員を笑わせたキャラクターに 最低限でいいからフォローをしてやってくれ。辞めたり死んだりしたらそれまでだからね」
西下さん:「はいはい あっ、変わりましょうかarie姉さんに」
「よせっ、これ以上ややこしくしないでくれ。まあ、今回は嫌でも手を貸してくれそうだから そちらもよろしく」
西下さん:「それは、副所長に頼みます」
「辞めさせたいのか」
西下さん:「最低限のフォローはしますって。あっそうだ 雪が降りますよたっぷり あったかい服を買っといたほうが良いですよ」
「判っていて言っているな、まあ、運がよければ又明日連絡する。それまでに調べられるだけは調べておいてくれ 以上」
電池の問題で 早めに電話を切り上げた。衛星通信は電気の消費が大きすぎるのが問題だ。
さて、明日からどうするかな?
とぼとぼと山に向かって歩き出した。
荷物が重いことが 足取りを重くした。