BTXって

ATXからBTXにマザーボードの規格を変更しようとしています。
これは、新しい世代のCPUがソケットもメモリー、バスの大きな部分を変更した事による規格の変更に見えていますが、ATXの時代の終焉を示しています、
もともとATXは次世代CPU(Pentium4に次の世代があるのであればそれです)までは延命されるはずだったのではないかと思っていたのですが・・
ATX自身も、当時としてはかなり詳細に、電源の配置から風の流れる方向までをトータルに制御し いわゆるサードパーティーの作る粗悪品を防ごうとしたのだと思うのですが、勿論、Pentium世代の新しいBUSなんかの事も考えたのでしょうが。
BTXの出てくるタイミングは、過去にも一度ありました。
Pentium4の登場。
度重なる、リビジョンの変化 RIMMの立ち上がりの悪さと、マーケティング的に度重なる規格の変更を良しとしなかったのでしょうか?
マザーボードに 電力不足を補うために 4Pinのコネクターを付加してまでの延命を図っています。
しかし、もうそろそろ限界が測らずもがな来てしまったが正しいのではないかと。
現在、当初ATXどおり電源から送風される風をCPUを通過して庫内を冷やすためのFANに使うという発想すらナンセンス。
多くの筐体では、電源に導入された風はそのまま そとにべつのFANで放出され暖かくなった風を来ないに導風する事を避けている模様です。
逆にそうしなければ、CPUだけで あの狭いコンピューターの箱の中に100Wの裸電球を入れるようなもので、手も触れられないほどの熱を生半可なものでは冷やしきれない。
庫内温度は、出来れば50度以下に押さえたい。
なぜなら、CDやDVDが変形する可能性があるから。
でも、AGPに刺さるビデオカードが匹敵するほどの熱を出し 我が家の既に入門機のスペックしかない機械でも 24時間つけっぱなしだと持たないほどの熱量に。
勿論、せっかく4pinの追加コネクターをつけてまで供給した電気が足りなくなる。
マザーボードの規格を変えざる得ないという事態は避けられないようです。
実際問題、Pentium4の熱設計電力は 115W すでにATXの規格範囲を超えています。
というより、次期世代BTXの熱設計電力が115Wなんですから・・・
PCI−Xも書くポートに電力を供給します。
速度の必要としないカードは、一つのポートに刺さります。
ところが速度を要求するカードは、X8とか、1枚のカードに8倍の電力を供給しないと駄目なのではと 余計な心配をしてみたりして・・・
これというのも、CPUの設計で90nmプロセスでのリーク電流を押さえきれ無いにも関わらず、市場の競争原理にのっとって どんどん高速で消費電力の多いものを乱発してゆくからでしょう。
同じ周波数なら、pentiumMのばあいの熱設計電力は1/4ぐらいなんじゃないでしょうか?
本当に、Pentium4のデュアルコアなんて可能なのかと、思ってしまいますね。
熱量が倍になって、CPUのサイズを倍にするわけにはいかないので 何とか効率よく熱を伝達して行くといった、CPUの回路を書いている人には想像できない物理層の技術のブレークダウンが必要なのではないかと・・・・
とにかく、歴史を巻き戻すわけには行かないので BTXの対応が今後必要になってゆくのではと。
改めて、今までのケース、電源が再利用できなくなって、ソケットが変わるからCPUもDDR2になってメモリーも共用できない。AGPからPCI−Xになって共用できない。
やっぱり、環境に優しくないものですよね コンピューターって。