テレビサーバーの構築

インターネットを通じたセキュアな(暗号化されたデータのやり取りと、認証システムによる接続)環境を 安価な(1.2万円ぐらい)のルーターと、メーカーの出した取扱説明書どおりに ステップ by ステップで構築できるようになりました。
任意の場所から、無線LANやダイアルアップの接続で自宅のネットワークに入れるようになったので、自宅のPCにテレビサーバーを構築し インターネットの接続が出来る限りどこでもテレビの環境を構築してみましょう。
まず、インターネット上に接続できる環境を作る為のルーターの導入です。
これは、メルコのBHR−4RV(http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/b/bhr-4rv/index.html)を利用しました。
他にも該当機種はありますが、最も安価な物がこの機種でした。
インターネット上で1.2〜1.5万円で購入できるかと思います。
専用の接続ソフトを導入すれば、マニュアル通りに進めるだけで接続環境を構築できます。
マニュアルもダウンロードできますので、そちらをご覧下さい。
このルーターの特徴は、
1 DDNSが使えること
普通のインターネット接続は、プロバイダーよりDHCPによりIPアドレスが与えられます。ところが、このIPアドレスは接続のたびに変わる可能性があります。
電話番号のように、固定の番号を持っていれば良いのですがその維持には費用がかかるので 自分のIPアドレスを定期的に書き込む場所をインターネット上に提供してもらって その場所を見に行く事で現在の接続先を参照できる仕組みです。
メルコでは、年間3780円でそのサービスを行っています。
ちなみにDynDNS等 フリーのDDNSサービスを提供している業者もありますが 導入のし易さと フリーのサービスの場合名称が一般的に公開されているのでセキュリティの甘いサーバーとして攻撃の対象になる可能性があるので スキルの高さで無償の物か有償の物かを選択しましょう。
 
2 PPTPサーバーとして動作すること
ルーターがPPTPサーバーとして動作するために、PCに特殊なソフトの導入が必要なくなります。また、安全面でもルーター上で接続の認証までを行ってくれますので セキュリティのアップデートやメンテナンスの手間が省けます。
また、一般的な家庭では一日中PCの電源が入っているわけではないので このルーターからWakeUpLANの信号を発し PCを起動させる設定も出来ますので(勿論、対応PCならですが)ルーターの電源のみ入れておくだけでそれ以外の機器を使うことが可能になっています。一部のHDDレコーダーでもこれに対応しています。

自宅側の設定に関しては、私が説明するよりマニュアルが解りやすいのでそちらをご覧下さい。私のように、説明書を読まずに 詳細設定でいきなりIpから書いたりしない限り泥沼にはまったりはしないと思います。

では、接続するPC側の設定はどうかといいますと これも簡単です。
これも、私がくどくど書くよりも 解りやすいページがありますのでそちらをご覧下さい。
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/network/remoteaccess/setup/sample_ls.html
PDA(Windows Mobile)でも、同様の設定を行うだけですので簡単です。
 
実際の接続は、ダイアルアップの場合は上部のタスクバーの接続アイコンに VPN接続という選択が出て来ますので ダイアルアップ接続をした後にそれを選択するだけで繋がります。勿論、無線LANで接続されている場合にもそれで接続されるはずです(ここは後述しますが私はうまく接続できていません)

これで、接続は完了します。
ツールが導入されていれば、Ping等でネットワークの接続も確認できます。
 
次はテレビサーバーの導入です。
これにはPCにビデオキャプチャーカードが装着されていることが必須の条件になります。もちろん、そのカードにテレビのアンテナが接続されていることも必要です。
これに使うカードは、必ずソフトウエアー エンコードタイプのカードが必要になります。
ただ、ソフトウエアーエンコードのカードは 4000円も出せは十分な性能の物がいくらでも手に入ります。私の場合はジャンク箱に転がっていた 「MonsterTV3」というカードを使いました。(このカードの場合には、音声ケーブルを内部で繫ぐ必要があります)
カードを選択する場合は、WDM互換のカードという基準になりますが多くのカードが適応していますので殆ど気にする必要は無いでしょう。
 
テレビサーバーのソフトは、その名の通り「TVサーバー」というソフトを利用します。
これはStarStoneSoftwareという会社のシェアウエアーで、1200円で購入することが出来ます。14日間の試用期間がありますので対応等は試されてからの購入でも十分でしょう。
他にはWindowsMediaEncodeが必要になりますが、これはマイクロソフトからダウンロードできます。
書き忘れましたが動作環境は、Windows2000若しくはWindowsXPですのでこのソフトは無償で手に入ります。
そこまでが済んでいれば、あとはTVサーバーをインストールするだけです。
特別な設定はありませんが WindowsXP HOMEにはIIS(インターネットサーバーソフト)が標準で付いていませんので チェックを付ける必要があることだけは忘れないようにしてください。
インストールが済めば起動時に初期設定をするだけで基本的にそのまま利用できます。
 
実際のクライアントからの使用方法
例えば、TVサーバーを導入したPCのIPが192.168.1.1であれば「http://192.168.1.1:8080/tv」と同じネットワーク上にあるPCのブラウザーから呼び出せばメニューが出てきます。
この状態では、送信が始まっていないので
エンコードの開始」を選択します。
メニューが出てきて、送信する為の画質を選択できます。
通信環境に応じて、ビットレートを選択してください。
ADSL環境の場合、受信に比べて送信する速度は格段低いので それに合わせて見やすい速度を調整してください。(あくまでもカタログデータは理論値です、実際にはそうは出ていませんので)
 
自宅外での利用
外での利用にはまずインターネット環境が必要となります。
インターネットに接続された環境で、最初に設定したVPN接続を選択してVPN接続を行います。
これで、自宅内のネットワークにPCがいるのと同じ環境になりましたので 「http://192.168.1.1:8080/tv」で画面上にメニューが現れます。
このサーバーソフトの優れている点は、そのメニュー上からチャンネルの変更も行うことが出来ます。(いいでしょ〜 id:uttiiさん(笑))
また、iEPGを使った(使わなくても良いのですが)録画も可能です。
会社のPCでTVを見ていて(そんなことしちゃ駄目ですよ)、会議が入ったという場合 録画を指定して そのまま会議に行って 録画されたデータを後で見ることも出来ます。
また受像環境に応じて、ビットレートを変更できることにあります。
WMVを使っていますのでPalmでは再生できないのがすこし残念です。
費用が結構安く 構築できるビデオサーバーなので 遊び半分と言うことでも面白いかなと・・・・ ちなみにAUX等に外付けのカメラを接続し防犯カメラとして使うことも出来るのですが・・・・どうでしょうね?