CEATECで見せていただいたのですが

AUでも、ラジオつき携帯が数種類発売されています。
ボーダフォンでは(いまはAU)もTVを受像できる携帯が発売されています。
受像(受信)する番組に応じて、コンテンツを呼び出したりと携帯なりの工夫はされていますし、そのうち地上波デジタルも始まればテレビ放送に携帯用のデータも混ぜて送られてくるかもしれません。
しかし、今までなかったものがAMラジオの受信機つき携帯。
携帯を若者文化として考えるのであれば、たしかに注目するべき内容ではないかもしれません。
最近では、車を購入したときに標準でついているもっとも安いラジオでもFm放送が付いていますし AMラジオは数百円も出せば別に購入できます。
にもかかわらず、今まで携帯電話にAMラジオが付いていなかったこと。これは、本当に意味がないからしなかったのか それとも・・・・・
恐らく、あまりにも地味で目立たないから話題になりませんが「RADIDEN」がその携帯です。
その存在意義を見出せない人にとっては 恐らく何の意味もないことなのでしょうが AMラジオの搭載は しないのではなくできなかったと言うことが正しいのではと。
FMラジオは言葉通り「FM変調」音声を波長の長さで表現します。ゆえにある一定の高さの波長はノイズとして除去します。ゆえに非常にノイズの少ないクリアな音声を楽しむことができます。
しかし、AMとなると波長の大きさでデータを伝える方式。そういったノイズを除去するフィルターを生成しにくい構造。音声データとして直した後 あまりにもゲインの違いすぎるデータを取り除く程度の加工しかできません。
しかし、短い帯域の電波にも情報を乗せやすいので 遠くまで届く電波帯に使われることが多く なっています。
でいうところのAM放送には 非常にノイズが載りやすくなっています。
もちろん、FMで変調される WifiとBTにおいても多くのPDAで 混線が起きて共用できないものもあります。携帯電話は当然電波を発信する機器ですから 携帯電話そのものが大きなノイズの発生源となります。
Fmラジオやラジオは、その点は少し楽でFm変調であることにより有利になります。逆に言うとAMは難しくなり 市場性から考えても話題にならない部分が示すようにわざわざ高いハードルを越えない選択をしたというのが事実でしょう。
その 普通は選択しない選択をしたのがこの携帯です。
信じられなければ、携帯電話にAMラジオを近づけてみてください。機種によってはラジオの電源を入れなくても音が出るほどの電波を携帯電話は発しています。
結果的にはどういう手段でかなえたかは 開けたこともありませんしあけることは罪になりますのでできませんが かなりのトライ アンド エラーの繰り返しだったのでしょう。
目立たないところにも 高い技術が使われています。
おそらく、お財布携帯との共存となるともっと難しくなるので今後のFOMAシリーズに引き継がれるかどうかは判りませんが 災害放送などAM放送の需要は未だあります。
ぜひとも、次の世代にこの技術を持っていってほしいものです。