Bluethoothとヘッドセット

他に選択が無いこともあり、BTの比率が上がっています。
特定の小さな空間でデータをやり取りする方法としてのBluethooth(前後でBTと略しています)は良い方法だと思います。
ただ、USBとRS−232Cの比較のように、多くの部分では新しい要素を持ち込んでいますが 今作案中のものに比してどうかと言われればやはり古い規格となるでしょう。
プロファイルと言われた共通規格な定義集に、拡張性が乏しく複合的な商品や新たなる拡張を行おうとしたときの足かせとなっている事実がありますし、それを無理に拡張して同じBTながら互換性が無いといった部分もあります。
ただし、優れているものが市場をリードするわけでは無いと言う事も事実で 新しい規格の商品が出てくる前に 古い規格のものが市場を占有していれば 古い規格の拡張規格が継続して使われ どんなに使い勝手が悪くとも継ぎ接ぎの規格が続いていったりするものです。
それも、一時期のことで いつの間にかその配線上に使われる機器が標準化して納まってしまうようなことが少なくありません。
ワイヤレスになったUSBと、多様化するWifiと三つ巴の戦いを繰り広げることになるかもしれません。
香港でワイヤレスヘッドセットを購入したあたりからこの話が始まるのですが、AUでも本格的にテレビ電話の導入の検討をしているというような報道もあります。
「利用用途が見えないので」というAU側の言葉が物語るように、テレビ電話がついているからFOMAを選ぶと言う層は多くないと言うことは 携帯電話に求めるものといったアンケートでも殆ど名前が出ていないことからも判ることです。
ですが、全くもって夢が無いわけでもなく 例えば出先から電話をする営業担当者が「こういった事態なのですがどうしましょう?」という説明中に 耳に付けられたヘッドセットから送られるカメラの映像は電話をしている担当者の目から見る画像と同じものなのです。道案内にしても、ヘッドセットから送られる画像を元に行えば非常に親切に教えることが出来ます。
ヘッドセットが一般的に成れば、上司が指示しながらの営業活動も可能になるわけです。
料金も、PCサイドビューワーのように+2000円で通話料金別で使いたい放題なんてプランであれば十分に対応可能だとKDDIは思っているのではないかと想像します。
どころか本気であれば 現在の10万画素相当から35万画素相当ぐらいまで画質を向上させての対応も可能であろうと思います。
じゃあ、となるのですが 現状のBTにそこまでの能力がありません。
一番近いのが、実はWifiなのです。
Wifiでは無線IPカメラで、バッテリーの部分を除けば(これもリチウムイオンのボタン型充電電池の利用で かなり小型のものも出てきています)かなり小型のものが出てきています。
携帯電話のカメラでもわかるとおり、オートフォーカスも殆ど変わらないサイズで作られています。
それに、ワンチップのIpサーバーを組み合わせてWifiで画像を送ってきてブラウザーで閲覧するような仕組みになっています。
Wifiの内臓も技術的には搭載されている携帯電話もあるわけですから そう難しくなく可能です。また、接続もPCの電源を入れるようにIPさえ登録しておけばWakeUpLanのような仕組みで動作を可能にすることも出来るでしょう。
まあ、IP資源の問題はありますが・・・・
現在の、テレビ電話の最大の問題は 「固定電話に画像を受像する装置が無い」ということ。固定電話は携帯電話のように 数年毎に買い換えるといった習慣が無く施設を新規化するといった動機がないことで導入を鈍化させています。
また、「電話機だけでは結局テレビ電話が出来ない」ということもそれに拍車を掛けています。回りが静かであればスピーカーフォンも使えますが テーブルがあって周りが静かで揺れない状況 などといった特定の条件がそろわなければ使えません。それ以外は受話と送話のためのヘッドセットが必ず必要になります。
本体にカメラが付いているのですから、耳に当てていては画像が送れないことが問題になります。
Ipでインターネットを通じて携帯から公開されれば、それも受信した側に特定のIDとパスワードを送ればPCのブラウザー上に画像が表示されるような仕組みにすれば 電話自身に投資を行わなくても オフィスでテレビ電話の受像をすることも可能ですし(オフィスから画像をおくるという事は必ずしも必要ではないので) IpフォンをPCにインストールすれば画像と音声が繋がるような仕組みであればそれも解決します。
短期的には、おもちゃですが長期的には未来のあるテレビ電話であるわけです。
そのポイントを抑えるために、高速の短距離無線伝送路は必ず必要になることは間違いの無いことでしょう。
BTヘッドセットをつけてみて、そういった未来が少し見えてきたような気がします。
じゃあ、生き残るのはBTなのかどうか?
それはそれで楽しみですね・・・・・
そういえば、BTモデムを使ったインターネットで動画のストリーミングにこの前成功したな・・・・・・