Mr.Tailand?

空気がゆがむような太陽、飛行機から見下ろせば長く続く四角く区画を区切られた緑の切手が一面に張り詰められた国、私のイメージの中のたいはそんな国。
18時過ぎに飛び立つ飛行機に乗って訪れたタイは何もない国でした。
夜の帳が、綺麗ななもの そうでないもの総てを隠してしまったからです。
漆黒に彩られた風景からは、何もうかがい知れない国。飛行機が降下し着陸するために高度を急激に落とす。空港に向かう航路の最後に山がありそれを超えた辺りで広がる街の明かり。
リンドバーグよろしく、「翼よあれがタイの灯だ」と言いたいところでしたが私の席はいつもの通路側。実は詳しく見えなかったこと、日本時間の12時過ぎに到着する飛行機の中でほろ酔い気分の頭は 時差にもまけずに日本時間で睡眠時間の来たことを告げてくれます。
到着したときには既にふらふらの状態。
それでも、嫌がる体を引きずって入国処理を終えて、出口を出たところに見覚えのある顔が見えます。
もちろん、お会いするのは初めてですが事前に顔写真をe−mailで送っていただいたサイアン・ブリーズさんのお顔が。
大きく右手を振って、ここですよと自己主張しました。
通関するまでは、飛行機を降りてゲートまでの間のバスに揺られる間での間のわずかな間外に出たのですが、そのあとは協力に効いたクーラーの通路の連続。クーラーは効いているもののあちこちのドアの開いた到着ロビーではアジアに来たと再確認させる香りと、押し寄せる湿度を感じさせます。
「タイだ!」寝ぼけた頭で認識します。
寝ぼけてる役に立たない頭は、挨拶もそこそこに一緒にご案内いただきます。
その先の記憶には自信がないのですが、ただ暗いワゴン車に私と友人を連れて一緒に乗り込まれたその耳に、青い光が点滅するBTヘッドセットが私に催眠をかけるかのように輝いていました。
おそらくその催眠の効果なのか、ホテルにつく頃、おそらく30分ほどの間に意識は徐々に後退してゆきます。ホテルについた頃には総てを友人に丸投げ(もちろん意識がしっかりしていてもそうですが)して、ただ眠いと・・・・・