TI(テキサス・インスツルメンツ)より新型携帯電話用プロセッサーの発表

http://www.tij.co.jp/news/sc/2005/scj_05_101.htm
現在、詳細が発表されていないことになっていますが USのHPではそれなりの情報が公開されています。
今回のポイントは、開発にDOCOMOが参加していることでしょう。
先日、ルネサスのアプリケーションプロセッサーを使った 900シリーズをラインナップして、次の次ぐらいのモデルからはTIに切り替わってゆくのでしょうか?
今回、発表で力を入れている部分は、やはり動画再生能力でDVD画質(720×480ドット)の再生をデモしていたそうですから、その能力はかなりのものでしょう。
CPU自身のクロックは 330MのARM11ベースですのでアプリケーションによりますがIntelのPXAシリーズに見劣りのしないものとなっているのでしょう。
OSもWindowsMobile、linux、Symbian等をサポートし W−CDMAだけではなくGSMもサポートすることから、世界戦略的な携帯電話時代を見込んでのことでしょう。
既に私はもういいと思うのですが、日本語のニュースサイトでは6Mピクセル(TIの資料によると 5M以上)の画像を1秒以内にストア可能という表現ですので かなり高速なメモリーインターフェースも持っているのでしょう。
DVD画質のビデオをストリーミングしながら再生をすることが可能だとなっていますので そういった部分では現行のPXAシリーズを上回っているのでは?と思わせます。
USBのサポートも、USB on the GOをサポートしていますので ホスト機能が搭載されるかどうかはわかりませんが、USB接続機器からのデータの読み出しを可能にしているかもしれません。
もちろん、メモリーカードとのアクセス機能やSDIOのIFも作られているのでそこでの増設も可能でしょう。
ただ、Wifiは内部のSDIO経由になっているようなのでセキュリティや暗号化に関してのCPUの処理能力がクロックなりのものであった場合心配には成ります。
VGA画面への出力や、タッチパネルの為のIFももっていますので 恐らくただの携帯電話だけではなく SmartPhoneレベルまでのサポートを考えてのことかと思われます。
現在のアプリケーションプロセッサーは私の知っているもので200M程度が最速のものでしょう。
それ以上のクロックの消費電力は?と心配には成ってしまいます。
もちろん、ただの携帯電話として動作する場合に、そこまでの性能を要求するようなものではないとは思いますが・・・・・
現状のPDAの進化系が、現状の延長線上にあるという仮定であれば、悪戯にクロック速度だけを上げない 楽しみなPDAの登場、若しくは スーパー携帯電話の登場が予想されるのですが・・・・楽しみですね。