Origami Project

OQOがあり、FlyBookがあり、FujitsuからのPCがあり、VAIO−Uがあります。
なにもORIGAMIなんてたいそうな名前をつけて秘密裏に進める必要があったのでしょうか?
今まで使っている人はどうなのでしょうか?
 
端的に言うと全く変わりません。特にハードは全くといって良いほど同じ物といっても良いでしょう。
ただ見かけで大きく違うのはデザインの部分でしょう。
上記数社の技術力はかなりの物で、あれだけの筐体の中にあれだけの内容をつめて 尚且つORIGAMI標準機よりもバッテリーの持続力も長く、小型軽量であったり キーボードが付いたり むにゃむにゃむにゃ。
既にお持ちの方が、そのまま職種を動かされることは無いでしょう。
 
じゃあ、逆にお聞きしましょう。
タッチパネル型のPCを選択した基準についてお伺いしてみたいと・・・
PDAなどでタッチパネルに慣れているとか、その上で絵を書くために必要だとか色々な理由があると思います。
しかし、それで無ければ出来ない仕事をしていますか?ということに関して、私は持っていないので大きなことは言えませんがどうなのでしょう。
その為に、小型と言うことに関しては比べるべくも無いのでそれが理由だと言われればそうなのですが、数万円時によっては10万円近くどう暮らすと価格差のあるそういった機種をどうしても選ばなければいけない理由と言うのが、一般的であるかどうかと言うことなのです。
例えて言えば、オープンカーと言う種類の車があります。
屋根が無く、「晴れた暖かいこれからの春の日なんかを走るのには最適。それに乗って走り回ったらどんなに楽しいだろう?」 ということを一般の人も知っていますし、そうも思っている人は少なくありません。夢に描いている人も多いでしょう。
しかし、実際に乗っている人は僅かなパーセンテージの人なのです。
それは、価格の問題もありますが それ以上に 例えば夜駐車場に止めている時に悪戯されないかとか、荷物が盗難にあわないかとか、もっと言えば室内が狭かったり、うるさかったり、エアコンが効かなかったり。
特化した快楽を得るために犠牲になることが少なくありません。ゆえに、普通の人はメタルボディの車を買うのです。セカンドカーがもてる身分になったらとか言いながら・・・
 
たとえがあまり良くなかったかもしれませんが、今までの機種たちはどちらかと言うとそういった傾向にありました。
もちろん、タッチパネルの有用性は言うまでもありません。
なにとり、インターフェースが優しいのです、そして易しいのです。

よく銀行なんかに行くと、カードを入れてボタンを押すとお金が出てきたりする機械があります。ATMと言うのですが、これもタッチパネルオペレーションです。
JRの券売機、勿論 私鉄も含めてこれが多くなってきました。
巣鴨を歩いているお婆様方で、PCも使えない メールも知らないといわれる方がいたとしても、券売機で切符は買えます。
勿論、用途が特定されているということもありますが 少なくとも業務用に大量にデータを入力しないオペレーションの場合には この方法が良い場合が多いのです。
 
もう一つのタッチパネルのメリットは、内部のソフトでキーを変更できること。
JRと私鉄の乗り入れ、モノレールも同じ券売機で、いや地下鉄も、新幹線に、寝台特急、夜行バス・・・・ どこまで購入できるかわかりませんがそんなに沢山のキーの付いた券売機は事実上使えないのです。
ボタンを押すたびにキーが画面が切り替わるという仕組みは こういう技術無しには成り立たないのです。
勿論、価格改正も今ではソフトの一括変更と 料金表の差し替えで住みますが昔はボタンの中をあけて紙を入替えたり ボタンそのものを付け替える荒療治をしていたわけですから。
 
じゃあ、良いのが判っていて・・・
それこそが大衆化なのです。
決してマニアックな要求にこたえるものであるとは正直思えません。
ただ、何といってもPCでXpがフルスペックで動きます。
マニアックな改造も出来るでしょう。
ですが、このORIGAMIはそういったものを目指しているのではないと私は思います。
 
第一点は価格です。
価格的に最も安いNOTE PCは(これはアメリカ核で)$398ぐらいのがよくチラシに掲載されます。そこそこで$500〜$600.上位機種で$1000〜$1500ぐらいでしょうか?
初めてPCを購入する層にアピールする為に$500〜$1000ぐらいの一般的に購入される低価格から中価格のもっとも購買意識の高い層の価格に合わせたこと。
これが最も大きなポイントになると思います。
 
そして、二点目 「ORIGAMI」と規格をうたい CPUメーカー(AMDを除く)全社の了承を取り、周辺チップを含め構成を出したことにより 例えば台湾メーカーや中国メーカー等、OEMやODMを行っているメーカーも独自性が少なく汎用性が高い為に生産に踏み切りやすくなったこと。
つまり、最初に出てきた SONYやFUJITSUのような大メーカーや、ベンチャーでその一機種に社運をかけて出てくるようなメーカーでなくても、参入可能になったことが大きなポイントになっていると思います。
つまり、ピンきりの状況になるのでしょうが 大メーカーでないところからも ぽつぽつ竹の子のごとく あちこちからORIGAMIデバイスが出てくるようになる土壌を作ったこと。
恐らく今年度のCOMUTEXなどは、参考出品でかなりのメーカーが参入してくることでしょう。
こういう状況を作らなければ一般への普及には繋がらないのが実際なのです。
 
じゃあ、と 手放しで喜んでいるのか というと実はそうでもないのです。
まず、OSは特別な物でないこと、付属しているソフトは新しいラウンチャーのみ。
わかっている範囲では、ソフトはそれだけなのです。
優しいオペレーションも、それを生かすソフトが無ければ何の役にも立たないのです。
ただ、マウスがタッチパネルに変わっただけなのです。
出来上がったのはハードのみ。マイクロソフトが参加しておりながら 新しいデザインのソフトはなにもアナウンスされていません。
PCなど、ご存知の通りハードがなければただの箱。
じゃあ、この後どういったソフトが出てくるかがこのプロジェクトの大きなポイントになります。
 
例えば、小学校に行く子供が NOTEも教科書も持たずに持っていくのはこれだけで良いということになれば それはそれでいいのです。
9時間も有れば授業時間一杯ぐらい持ちます。
「せんせ〜、RGB君が充電忘れてきました〜」とかって、立たされる子供がいたっていいのです。もちろん、踏んでも壊れないぐらい強化しないとダメですが。
1年生から6年生まで一つの機械で済むなら決して高くは無いでしょう。
 
それ以外にも、機能も書いていましたが会社で使う入力装置やサブディスプレイになる機能があったり このあたりはソフトの範疇なのです。
私敵にはやはり楽しみなデバイスなんですが・・・ダメですか?