4GのSDを5枚差すと・・・

4GのSDがセールとはいえ1万円を切った店舗があります。
すごいな〜と価格の件で驚くことしきりなのですが、単に価格にだけ驚いていないで使い道を見出すことにうまみがあるような・・・・
おりしも、Vaio UXにフラッシュメモリーモデルが出ると言う話もあるのでHDDに変わるものとして使われる用途もあるという話が・・・・
 
SumsungからハイブリットHDDというものが発売されるようで、フラッシュメモリーを介してHDDを読み書きすることで HDDのモーターの回転を抑制し省電力に貢献し、物理的なシーク速度のないメモリーを使うことでランダムアクセスの多いファイルなどのアクセスに対しての高速化を計れると言う良いとこ取りHDDでフラッシュメモリーが搭載されたことによる価格のアップが吸収されるような用途、例えばノートPCの稼働時間の向上などには大きな力を発揮します。
すでに、標準バッテリーで半日の駆動を行えるPCがありますから、24時間駆動も夢では有りません。
10年一昔と言いますが、バッテリーの性能は10年で2倍になるというムーアの法則もどきのようなものがありますので、ほおっておいても10年で出るのでしょうが それ以外のファクターもあるのでここ数年の辛抱でしょう。
 
新しい技術が出るたびに、新しいPCをまたはPDAを購入する。もちろん、購入することに楽しみがあるのでそれはそれでよいのですが そうも行かない人たちも沢山います。
また、エコロジーの観点からも好ましくない傾向も有ります。
先日も、冷蔵庫を購入したのですが 「省電力で年間1万円の電気代の差になります」と言われても 省電力が1万円の差に成ってもそれが10万円近い価格差になれば10年たってようやく得をするという程度では、お財布には決して優しくない。
また、年間1万円の対象はそれこそ10年前の冷蔵庫。新しい物からの乗り換えは差額がどんどん縮まり数千円だったり数百円だったり。
エコロジーの使い方を間違えた宣伝も少なくはありません。
同じように、PentiumMからCoreSoloになっても CPUの駆動率が20%以下の通常の用途では生産性に差が生まれないことが殆どです。
ただ、もしPentiumMからCoreSoloに変えようにも変わらない事情があります。チップセットの差だったり、ソケットの形状の差です。
もちろん、ノートPCなどでは中を開けただけで保証外といわれますから、普通には出来ない作業です。
 
しかし、今回のSumsungのHDDはHDDが交換できる構造のノートPCなら恩恵をあずかれる可能性のある技術です。
これを入れるだけで、制御用のデバイスドライバーは必要かもしれませんが 駆動時間が少なくともいくばくか伸び、速度も上がる。
1.8インチのHDDのせいで、CPUほど速度の上がらないモバイルノートを持ち歩いている人にとっては最も嬉しいお知らせでしょう。
しかし、それでも 改善地としては僅か・・・・
もう一段先に進んで盛るとどうでしょう。
 
USB−IDEのケーブルが外付けHDD用によく販売されています。
逆の発想で、HDDコネクターをUSBに変換して、その先にSDカードリーダーを取り付けるとSDカードをHDDとして認識することが出来ます。(実際は、これはデバイスIDの関係でメモリーカードとして認識されますが)
販売はしていませんが、SDカードが5枚刺さるリーダーなら4Gを5枚指して総20Gのメモリーになります。
このままだと、ドライブが5つ出来るのでレイドコントローラー(RAID0でOK)もそのインターフェースに入れるとストライピングで一つの20GのHDDが出来上がるわけです。
インターフェース別で、20Gのフラッシュメモリーモジュールの出来上がりです。HDDのインターフェースに刺さる。
RAIDコントローラーには一般的にキャッシュを搭載していますので、8Mぐらい搭載してくれていると、書き込みの遅いメモリーカードでもなんとか実用になるでしょう。
できれば、データーを5つに分けて書き込むようにすれば 待ち時間もぐっと短縮されて速くなるでしょう。
PCMCIAカード大で作ってもらえるとマウントも楽ですし、これでフラッシュメモリーPCの出来上がり。
HDDの消費する電力がぐっと下がりますので、省電力には効果的です。
 
実はこれも敷居が意外に高い。
ただ、この商品は 来年のCOMPUTEXには登場するだろうと予言しておきます。
敷居の高さは、やはりHDDの交換の為の作業。
交換できないことが前提のPCは当たり前のように沢山存在します。HDDは消耗品で保証の対象外と保証書に書いているにも拘らずなのですが、まあそれはさておき・・・・
では内部的な改造を施さずに行う方法があるのか?
実はあるのです。
これはソフトウエアーの対応も必要なのですが、例えばかりに「Boot革命」というソフトを利用しましょうか。
勿論、現在SDカード用のRAIDが存在しないのでそれの登場を待つか、20GぐらいのSDの登場が必要になるのですが、USBにメモリーカードリーダーを付けて立ち上げます。HDDの設定は、省電力でアクセスが無ければ15秒でHDDの電源を切るような設定にしておきます。
電源を入れたときには、「boot革命」のローダーを読みに行きUSBに接続されたメモリーカードから起動します。
起動スして、OSなどがSD側にあればHDDにアクセスすることは無く、15秒でHDDの電源は切れ、以降はメモリーカードのみで駆動することとなります。
SD5枚で、約5万円 インターフェースがわかりませんが 1万円として、HDDの消費する電力がPCの中で10〜20%と言われていますので、運がよければ20%近い駆動時間を伸ばすことが出来ることになります。
速度も、要件によりますが向上するでしょう。
全体的なパフォーマンスに光華のある対応が出来ます。
・ ・・・・それも面倒くさいし、お金がかかる?!

ではもっと安価で効果的な方法に行きましょう。
これは価格を安く抑えるために、USBメモリーを使います。
2Gぐらいのメモリーを使って作業します。
これは誰かがプログラムを書いてくれればなのですが、SumsungのHDDで行われることを仮想的に行うわけです。
つまり、HDDに対して行われる書き込み、読み出しをUSBメモリーを介して行うようにプログラムを書き換えるわけです。
そうすれば、HDDに読み出しに行くまでもないデータはUSBメモリーで完結しそこで収まらないデータのときのみHDDに対するアクセスが発生するわけです。
2Gぐらいで効果があるのか疑問でしょうが、例えば漢字変換のための辞書だけでもメモリーに入ればぐっとHDDに対するアクセスが減ります。
難しい仕組みのように思われますが、数十〜数百メガの単位ではHDDのキャッシュをメモリーで行っていますので仕組み的には同様の物です。
ちなみに、こうかを実感したい人はDVDなんかを再生してDVDドライブのアクセスランプをみていてもらうとわかるのですが、等速で読み出すモデルで無い限り 点いたり消えたりを繰り返しているはずです。
消えている間はデータを読んでなくて、キャッシュにあるデータで再生を行っています。
この場合、フラッシュメモリーが安価なモデルですので書き込み速度が遅く必ずしも高速化するかどうかには疑問があります。
でも、フラッシュメモリー一本とドライバーソフトウエアーだけで成立します。
2GのUSBメモリーは安ければ6000円ぐらい。
プログラムの価格はともかく、ソースネクスト辺りから「驚速 Pro+」とかって名前で6980円とか9800円ぐらいで発売されたりして・・・・
「PCが30%高速化する(当社比)!」とか「最大20%バッテリー駆動時間が延びる(当社比)!」とか「USBメモリースロットに差すだけの簡単操作!」なんてキャッチフレー時で発売されたら面白いですよね。
実現は出来そうだし、プログラムもキャッシュルーチンは昔から作られていて枯れた技術なので簡単に出来そうなのですが・・・・