X51Vでのネットワーク接続

現在、テレビの録画はPCが担当しています。
録画が終了すると、IOデータのキャプチャーカードなので「GVEncorder」というソフトが自動的に起動し、MPEG2で録画した動画をMpeg4に変換してくれます。
同時録画も可能なのですが、同時録画の場合同じディレクトリーにMpeg2の録画データとMpeg4の録画データーが生成されるために メモリーカードにコピーするたびにディレクトリーを探し回るのが大変なので同時録画はつかっていません。
あまったHDD 250Gを 玄箱に入れてネットワークHDDとしてMpeg4はここを出力先としています。
半年以上のデータが消されずに残っていますので、画質さえ問わなければ半年前までテレビ番組(興味のあるチャンネル)が遡れます。
 
ここまでは今までもやっていたことです。
X51VになってOSが変わったことで変わったと思える部分がネットワークに関する部分。
Bluetoothも後付なイメージではなく、OSの標準機能なイメージで動作します。
WifiもDELLのアプリケーションを使うようになっているためにOSそのもののイメージは少ないものの ネットワークツールが付いたりと なにかの障害があっても別なアプリケーションをインストールすることも無く調べることができるようになりました。
随分、便利になりました。
接続までの時間が早くなったり、同じ規格内ながらブラウザーメーラーを接続したときに大きな画像データや添付ファイルをダウンロードするのに高速化したような気がするのですが気のせいかもしれません。
 
X50Vでは、Wifiのバッテリー消費が意外に大きく これはX51Vでも同様なのですが電源を入れっぱなしでは バッテリーが減りすぎるので必要に応じて入れたり切ったりしていたのですが 現在はバッテリーの消費がある程度抑えられているので会社や自宅では入れっぱなしとなっています。
同じ入れっぱなしならと、ネットワークHDDにWifi越しにつないで見ることを試してみましょう。
 
と、言っても特別な手順が必要なわけではなく ファイラーとしている「GSFinder」にて「ファイル」-「ツール」-「ネットワーク接続の割り当て」と選択するだけ。
初回は、ネットワーク接続をEnableにするだけで再起動を要求されます。
これで、Enableになればそれ以降はファイラーに直接接続したい フォルダーを書くだけで接続がされます。
玄箱のデフォルトは
サーバー名:kuro-box
共有ディレクトリー:share
なので、普通の人はセキュリティの関係で変更されていると思いますが デフォルトだとして仮定して話を進めます。
Gsfinderのディレクトリー名を表示されているところに
「\\kuro-box\\share」と入力すると ユーザー名とパスワードを聞いてきます。
多少疑問なのが、サーバー名とディレクトリー名の間が二つの「¥」マークが必要なところ。
普通は一つだと思うのですが一つではつながりませんでした。
設定されているアクセスの為のユーザー名とパスワードを入力するとメモリーカードにアクセスするのと同様に画面にフォルダーが表示されます。
ちなみに閉じた区間なので、パスワードを設定していないひとは 空白のまま「OK」を選択すれば接続されます。
私のネットワークHDDの中にはMpeg4の動画データしか入っていないのでネットワーク越しに再生してみましょう。
 
ちなみに、今回間違えて入れたのですがバッテリーは2年物のX50Vから使っていたもので 100%から90%までは画面を点けているだけで 1分以内に落ちてしまうそろそろ交換時期のバッテリーでのテストであることは大前提として見て下さい。
設定をしてフォルダーを表示させ、Mpeg4の再生はTCPMPにひも付けられていますのでファイルをタップするだけで再生が始まります。
映像:24ビット 320x240 15fps 384kbps
音声:48kHz 16ビットステレオ AAC オーディオ96kbps
とQVGAのPDAで再生するのには軽くてちょうどいいぐらいでしょう。
お世辞にもきれいとはいえませんが・・・・
 
ファイルをタップするだけでTCPMPのアプリケーションが立ち上がります。
画面をタップすると全画面再生になりますので(デフォルトで)その状態で再生します。
ビットレートの問題もありますが、この状態ではこま落ちはしません。
一度だけ、なぜかネットワークが停滞して画面がとまりましたがそれ以外では3分で1〜2コマしかコマ落ちしない優秀な成績です。
おそらくTCPMPもストリーミング再生もサポートするためバッファリングが内部で行われていてネットワークの瞬間的な停滞にはバッファにあるデータの再生で対応しているのでしょう。
動画に関しては説明するようなことではないので負いといたとして、そのまま1.5時間動き続けます。
で、1.5時間後にバッテリーの関係で停止します。
バッテリー残量は25%の状態です。
これは無線をAutoに設定しているためにバッテリー残量が少なくなった時点で自動的に電源が切られるためです。再生するべきファイルが見えなくなったわけですから 当然とまってしまいます。
そのチェックを外して、バッテリーLOWの警告も切ればバッテリーがなくなるまで再生が可能となると思います。で計算すれば約二時間の再生が可能となるわけです。
3.7V1100mAのバッテリーは、現在の容量の多い携帯電話と同等のもの。
動画再生という負荷の高い処理を行っていると考えればかなり優秀になったと思われます。
 
X51Vに搭載されているWM5というOS。X50Vに搭載されているWM2003SEに比べてあちこち全体的に見て遅く感じられます。
これは、メモリーの速度の問題が大きく影響しているのではと思われます。
RAMに対して、フラッシュメモリーの速度が遅いのはやむ終えないからです。
しかし、それ故にバッテリーが完全になくなるまで利用できるというメリットがあります。
バッテリーがもし無くなっても、データもプログラムも消えません。
今までのように残量が20%を割ると 帰るまでの心配をする必要がありました。
バッテリーは駆動中だけでなく、メモリーの保持のための宮殿にも使われているわけです。
あまり使いすぎると、メモリーを保持する電力がなくなってしまうかも知れません。それが家に帰って充電台に置くまでの間持つかどうかの問題があります。
ゆえに、バッテリーが無くなったらどうしようという不安感にさいなまれるわけです。
ところが、X51Vに搭載されているWM5でのバッテリー切れはデバイスが充電されるまで使えなくなるということを意味するだけです。
非常に家電製品に近くなり、不慮の事態による事故は少なくなったわけです。
 
遅くなったことに関して賛否両論あるでしょう。
時を同じくしてPDAのメインとなるCPUは300〜400Mぐらいのクロックになり、より実用的でリーズナブルな構成になりました。
それと、OSの変更で CPUの面で遅くなり OSの部分で遅くなり 随分違和感を感じました。
しかし、同じバッテリーを利用していて 事実上今まで75%程度しか使えていなかったものが100%まで使えるとするとそれだけで25%のバッテリー持続時間を伸ばすことが出来ますし、OSとしてもかなりの省電力な構成になりました。
動画再生でも制限を切れば2時間を越える再生を行うことが出来るでしょう。
また、スリープに入っているときの消費電力も下がったために、予定を確認するような使い方であれば1週間以上バッテリーを持たせることも可能になりました。
ネットワーク動画プレーヤーとして見れば高価なデバイスですが、付いている機能ですから家の中では翌日のためのバッテリーの充電に勤しむだけではなく、他の用途にも使えそうになって来ました。