今更ながら

携帯電話とPDAの境目についての定義に悩んでいます。
いや、悩んだからどうなるものでもないのですが・・・・
 
海外の場合、比較的話は早くて電話とSmartPhoneは多くの場合全く違うものとして区別が出来ます。
もちろん、多くの例外もありますが それは境界線があいまいになるべきものに対しての話です。
ただの電話とSmartphoneは大きく違います。
もっともその区分けが明確に出ているのは 日本ではWILLCOMの電話でしょう。
一般的な電話機を日本型とするなら、W−SIMは明らかに区別型でしょう。
W−SIMで考えると、nico.は電話機能に特化したというよりおおよそそれとショートメッセージぐらいしか出来ない電話機で、それに相対するものとしてW−Zero3がいるという図式です。
境目は明確で、今回nineが出てきて境目を埋めるような形です。
ところが、京ポン2等の電話機は ちょうど真ん中辺りにいます。
 
多くの定義の中で自分でプログラムが入れられるかどうか プログラムによるカスタマイズが可能かどうかで区分の目安としています。
Opera miniをNOKIA E61で動かす上で見ていたら 結構Opera miniの動作する機種は少なくありません。
といっても WILLCOMのものぐらいしかないのでそう幅の広いものではありませんが、一部にはSB mobileのものも含まれています。
Operaha海外の製品なので国内に目を向けると Jigをはじめとして携帯電話で動作するブラウザーは数社から出ています。
もちろん、メーラーもJAVAのものですが当然配布されていたり販売されていたりします。JIGブラウザーにも メーラーが付属しているということですから。
ゲーム等は既にPDAやSmartPhone向けに発売されているものよりも数だけなら多いかもしれません。
実験できないのはメインの回線がAUでJAVAの動かない携帯しかもっていないのでどこまで動くのかも確認できないからです。
 
多くの制限があります。
外部へのアクセスの必要なアプリケーションに関しては 回線業者の認可をとる必要があったり、アプリケーションの起動に制限があったり、メモリーの割り当てが少なくて作成できるアプリケーションサイズが小さく WEB上のサーバーを必要とするものが多かったり・・・
でも、Palmが発売されたころのことを思えば 十分に贅沢な環境だといえる部分も少なくありません。
FOMAだとかSB 3Gとか言われる携帯電話にはほぼ全機種に渡り多かれ少なかれそういったアプリケーションが用意されています。
 
考え方なのですが、NOKIAはたまたま日本にはいっている携帯電話の中でその制限が少ないことにより SmartPhoneと呼ばれたりするだけで 実際のところそんなに電話としての機能自身は変わらないものかもしれません。
回線の占有の仕方に制限の少ない WILLCOM端末とNOKIAの端末では多くのJAVAアプリケーションが共有できます。
残念ながら定額等に制限のある現在の携帯電話回線業者の端末ではそういったところで制限が発生しています。
X10HTに関しても自由なアプリケーションによる回線接続を行うと、下手をすると工学請求の可能性も無きにしも非ずという感じの部分もあります。
もちろん、定額の回線すら用意されていないNOKIA E61なんかでやったらえらいことになってしまうかもしれません。
せっかくアプリケーション的に自由になったところで、回線の制約がある故に自由にならない部分が出来るわけです。
SIMロックなどより、この部分の制限が 最も大きな制限の部分だと思ったりもするわけですが・・・
何らかの形で、定額でかなり高額な費用をユーザーに請求するわけですから なにか考えて欲しいと思っているのは私だけでは無い筈です。
 
話はずれましたが
WILLCOMのW−Zero3はデータも定額という仕組みをベースに作られているので、定義はともかくSmartPhoneという言葉に最も近い端末ということになるでしょう。
ただ、もし 京ポン2のような端末の制限が少なくあれば W−Zero3の立場が無いのかといえば やはり結構売れている端末なのです。
もちろん、キーボードが付いているとか 動画ファイルが再生できるとか目に見える利点も少なからずあります。
ワンセグが付いたからといって、電車の中で結構多くの人が見てるのかといえばそうでもないように その性能差が実際の運用になったときに大多数の意見を決めるものでないと思わせる部分もあります。
そういう意味で、回線の制限という一部の牙を抜かれた X01HTやhTCz等はもっとマーケティング的に苦しい商品でしょうし、回線契約と端末を切り離して考えたことの恐らく無日本のユーザーにとって NOKIAのE61等は最も遠い携帯となるのでしょう。
 
百台単位しか用意されていなかったと一説には伝えられていますが、NOKIA E61は予約数完売だったと聞いています。
現在も多くのバックオーダーを抱えているということですが その「多く」が百台単位で在るとすれば 携帯電話の市場からすれば不人気機種の台数でしょう。
しかし、PDAの販売数からすれば多くとなるかもしれません。
単位はともかく各端末も話題になったり本が出たりするわけですから、そこには魅力となるべきものがあるということなのでしょうね。
正直、冗談半分NOKIAE61を薦めていますが 多くの人たちは便利になるほどの使い方を回線側に向けてすればパケット台に驚くことになるでしょう。
私の使い方で 月に300M程度の送受信を行っていますので 1パケット0.02円(かなり安いほうのプランだと思います)で特別な無料分が無ければ パケットだけで5万円ぐらいの請求が来てしまいます。
端末は話題になるものの、定額運用の出来ないこの端末の場合プラン等にもっと話題が大きく傾いても良いかと思うのですが あまりそういった話は出ないようです。
 
SB モバイルも来月からは正規の請求が来るので(無料サービスや割引の多くが終わる)もう一月もたてばその運用方法にもそういった書き込みが増えるのではないかなどと思っているのですが 同様の問題はNOKIA E61にも出てくるでしょう。
WILLCOMも一段回線速度を上げてきて もう一段速くなって現在の携帯電話並みに成ると接続性の問題を除いてライバルになりえるような気がします。
また、e−Mobile等が新たに参入を発表しています。
国際的に標準的な電波帯域や通信方式は現状では使うのは難しそうです。
それを使っている限り間借りした状態なので他者が驚くほどのプランは提供できないでしょう。
そうした場合に機種の開発から行うと難しいことになります。
ただ、CFやUSB等のデータ通信専用だったり、Bluetoothのインターフェースのみを持っていて Skypeのような自社独自のIP電話機(といってもアクセスポイントを変えるだけでしょうから)との2ピース構造などであれば海外の端末が使えるようになります。
今後、機種の問題と供に回線の問題ももう一度各携帯電話回線提供ベンダーさんには再考慮いただきたいと。
ちょうど明日(私は昨年の25日という噂を聞いていたのですが 1月5日発表1月15日施行ではまた現場の混乱が・・・・)SBモバイルの新プランが発表されるとの事。
考慮されてそういう物を使いたい層にむけた回線も付け加わってくれると良いのですが・・・