回線速度

会社の子に、「本当に3M出るんですか?」と聞かれました。
といっても、私もその会社の人ではないので実はよくわからないのですけど 答えは
「さ〜??」
と言ったところ。
 
DOCOMOもSoftbankもそしてeーmobileも採用しているあれです。
理論値は確か3.6Mbpsですよね。
ただし、ベストエフォートな。
そこで例題を出します。
私の会社はADSLの回線が入っています。
メインの回線は光なのですが収容の違う回線となると選択肢が多くなく フレッツでないADSLということになってしまいます。
そして、電話局から程近くない私の会社に到達するのは8MのADSLとなります。
そして、頑張って瞬間最大風速をうまくとっても 1.5Mという状況です。
もちろん、基幹の一部にも利用しているので帯域を使い切る訳にも行かず試す程度で終わるのですが
 
お昼休みだということも会って、ストリーミングを例にとって説明します。
上記最大風速だとすると512kぐらいのストリーミングがと思いたい所ですが実際に見せてみると数秒に一回は止まってしまいます。
384kで時々で、256kでようやく安定して再生できるようになりました。
回線障害に強いリーチ形で無いにせよたいした数値ではありません。
そしてそこで
「こういうことよ」と言ってみる。 
それで理解できたのかどうかはわかりませんがそこで話は終わってしまいました。
 
理解度というのに関して、私は人より鈍感なようでどれぐらいの理解度なのかを推し量るすべを持ちません。
また、仕事の話だというわけでもないので それ以上深く追求する必要もありませんでした。
どうも、このあたりには大きな考え方の問題があるようです。
たとえば、PHSで懐かしの@FreeDですがさいだい64kbpsだったと思うのですが 速度チェックを行うとまあ、大よそ50kぐらいの結果です。
それから紆余曲折があって使ったEdgeは同じ64kで実行値は38k程度でした。
切れないものの、速度は落ちるだけ落ちるという印象です。
そして、128kまで持っていってようやく90k程度。
そして、どちらかというと電波が強めな3Gに移行して 384Kの理論値に対して300k近くを出すこともありその性能に感動したものです。
この場合は、無線LANと同様で PHSの電波は出力が弱く障害物で消耗しやすいからと思われるのは試験結果などを見ているとそこまでの数値に至ることが無いことからの想像です。
 
電波が強い3Gでも転送速度を上げてゆくとちょっとしたことで出るエラーが速度に影響を与えます。
実際、X01HT等の速度の測定でも早々大きな数値が出ていないことからも想像されます。
前述の例で出したストリーミングがそうで、速度チェックのような短いデータの送受信というレベルで考えると速度が出ても、長い通信の中にはエラーがでて速度が落ちるときや、瞬間的に通信が断絶したりという障害と ストリーミング用に先読みしているバッファの量でバッファがデータの遅延や断絶時間の限界を超えれば止まってしまうということになるのです。
おそらく有線で接続されているADSLと無線で転送されている3Gハイスピードでは障害の発生する頻度が違うでしょうから。
たとえるなら、野良道でも道のあるところを走るのと 道無き荒野を走るのとでは速度の安定性に大きく差があるのです。
 
では、最初の問いを受けたときの答えはどうなるのでしょう。
今考えると、「W−CDMAの3Gよりはおそらく速いでしょ」と答えればよかったのかもしれません。
遅くてもおそらく3Gの速度以下には落ちないでしょうから・・・
この回答には実はいやらしい点があって、3Gもベストエフォートなのでどこまでも遅くなる可能性があり それ以下にはつまり下限は無いので遅くなる限界は無いけどとと答えているに過ぎないのです。
もちろん速くなったときには、通常の3Gよりも速くなるのは間違いありません。
やっぱりちゃんとこたえてないような気がします。
こういったものの説明は難しいのですね!?