リーズナブル

車の世界ではミニという車は非常にリーズナブルな車でした。
勿論、現行のタイプではなく昔のADO15ってやつ。
私も70年式のクーパーSに乗っていたことがありました。
どれぐらいリーズナブルかというと、チェリニ峠で漠然と走るポルシェを抜き去ったぐらいに・・・
ポルシェは当時から高価な車で、ミニは当時から大衆車で 4倍以上の価格差(これも最高と最低の比較ですからじつはもっと)を跳ね返して抜いた辺りから 大きなルーフキャリアを乗せたミニは伝説になったわけです。
もちろん、そんな伝説など無くても 今でもイギリスでは専門のレースがあるぐらいの人気車です。
 
1.3l 75馬力が最上位というよりもメーカー公認改造車であるクーパーモデルのスペック。
当時の日本の車が40馬力そこそこだったことを考えれば(ヨタ8とか)ハイパワー車だったわけです。
それでもそこそこの値段だったのは全体の作りこみの安さで、メーターパネルなど後期になってようやく現代の車のようにグローブボックスなどが付きますが 当時のものはハンドルの少し上に両サイドに走るパイプのフレームに布を巻いて垂らしただけの物入れだったりと安い仕様だったわけです。
つまり、安くて速い その上改造しだいでもっと!!
DOHCなどという複雑な仕組みにもなっていないためにヘッドカバーを外したりエンジンを下ろすのも難しくない。
ミッションと一体だから、一つおろせば全部出来るとか 偶然なのか必然なのか条件が整っていたわけです。
故に、そこから派生し改造された車等は驚くほどの数存在します。
 
全ての条件が整ってリーズナブルだといわれたわけです。
勿論、現状がどうかというと 既に旧車となり一概にリーズナブルではなくなってきたわけなのですが・・・・
 
最近のリーズナブルでよく話題になるのが携帯電話の回線料。
安いとか高いとかを一括りで片付けようとする傾向があり、料金体系のカウント方法が異なれば当然向き不向きがあり
通話料セットのコースでは、家族割りや年割が効果的に働くと実は通話料を引き算したら基本料金なんてここ数年払っていないなんて人がたくさんいるにも拘らず(約半数近くがそうだったらしい)基本料金を必ず請求される980円を安く感じたりするわけです。
大体、自分の通話料を把握せず オーバーするのが怖く(オーバーしたってオーバーした分だけ払うのですが) お店の巧みな話術に引っかかり余らせていた人たちが全員そろって安くなったと感じただけ。
最初から丁度の管理が出来ている人は、必ずしも安くなっていないというのが現実。
考えて見てください、「繰り越せる」っていうのが売りになるということは それだけ余った人がいるってことで それがメリットなのは余ることが前提だからなのです。
必ずしも980円は安くなく、ちゃんと自分の用途にあった契約が最も安いというだけのことです。
勿論、それを把握して安く使うのも能力のうちで それに頭を悩ませて時間をかけて選択することや毎月の見直しを詳細に行うぐらいだったら まあ固定に近い料金を払い続けることがらくだと考える人がいてもおかしくなく、現実にここまで料金プランなんて社会現象になるほどの大きな問題として誰も提起しなかったのは(勿論、私や私の周りの人はよく提起してましたが少数派)それだけのことなのです。
リーズナブルかどうかじゃなくリーズナブルに使えているかどうかなのです。
そのうち沢山使えば値引率が高くなるというようなプランが出て究極となりそれ以上は 前払いしかないという海外と同等まで至って終末を迎えるのでしょうが・・・・
 
よくPCに対しても同じ言葉を使う人がいるのですが、これも同じこと。
その人がPCをどう使うかで満足度が変化するために リーズナブルという言葉に変化が起きます。
例えば、Everunという機械に関して私はお蔭様で感覚的には償却するほどつかったかもしれません。
なぜなら昨日などは 一日で1000アクセスを越えるなどという場末のサイトとは思えないアクセスを頂いたわけです。
勿論、それ以外にもあちこちへの友好が増え 助けていただいたり それどころかご依頼いただいて文章らしきものまで作らせていただいたりもしたわけです。
私にとってであれば、買ってあまりにも使えなくて一日で手放した人に何と言われようと十分リーズナブルなわけです。
この先に関して言うなら、お得感の増大だけがあるわけです。
多くの人が購入報告をしていただいたり、私が書かなくてもコメントに対する解答を頂いたりと究極に近い状態でもあります。
 
「仕事で使えないから」といわれたとき。
まあ、私は横のキーボードを縦にしてもそれなりに打ててしまうぐらいいろいろなキーボードに慣れてしまってますので使えていますし、小さな画面もPDAで嫌って言うほど体験してきましたので仕事にも使えています。
特にBluetoothやUSBのキーボードをつけたときのEverunは十分にノートPCと同等のことをやれています。
なぜならワードは使うがExcelは見るぐらい。
PowerPointは人の作ったものを見て、画像はあまり見ないというゆるい使い方だからです。
唯一問題があるとすれば、端末にデータを置かないのでVPN接続が出来るという前提条件がいるぐらい。
十分使っているのでそういわれても同意しがたいのですが、例えば趣味のための機械であれば何の満足度の低下にも成らない用件です。
聞くだけ野暮って言うもので、仕事に使わないPCが欲しいから買うわけです。
 
「重いから・・・」といわれたとき
それでも最軽量な部類なのです。
駄目だということは、既にPCを持ち歩くという事を放棄しているわけですから なにも出来ないわけです。
 
「クラムシェルじゃないと」、「キーボードが・・・」といわれたとき。
これも、違うわけですからなんともしがたい部分です。
キーだけなら外付けもありですが、二つに荷物が分かれるのが嫌といわれてしまえばそれまで。
 
「手首に負担がかかる」、「形が嫌」といわれたとき
これはも いかんともしがたいわけです。
嫌いなものを好きにすることは私の文章ぐらいでは歯が立ちません。
 
なにを愚だ愚だ書いているのかというと、これが満足度のファクターの一つだと思っているわけです。
例えば「everun可愛かったです(コピーライト 天野双樹)」と言えば、これは満足度な訳です。
誰かに満足度を押し付けるわけでもなく、自分でそう思っている人にとっては満足度が高いわけです。
ある意味、自分の満足度を日記で垂れ流している私よりはずいぶん善良なのでしょう。
 
EverunというPCが13万だからリーズナブルかというと、ある意味外車を買うのと一緒で 車種によっては買ったが最後持ち続けている限り購入した満足度は維持されるものの、業者に販売となれば二束三文で買い叩かれると 今までの愛情すら否定されるようで なかなか手放せなかったわけです。
逆に言うと愛情が無ければ 二束三文にしかならなかったことに怒りすら覚えるでしょう。
基本的にリーズナブルという言葉は、満足度がベースです。
満足度に対する価格比率が低いということをリーズナブルというのですが、その価格比率すら商品や人によって違うわけです。
 
今日も携帯電話のどの会社がリーズナブルだという論争があり見ていたのですが
パターンと料金ばかりが先行し、満足度の部分に関しての評価がありません。
「携帯電話なんかどこでも一緒だよ!!」というのであれば満足度のファクターは同じなのですが、本当にそうですか?
現在、Softbankを使うのはSIMカードの差し替えという部分が私にとって重要なファクターだからです。
電話だけとして見るなら、今もAUのほうが繋がりやすいと私は思っています。
一つしかもてないと思うから(って、いくつ持ってる??)Softbankなのです。
なんとなく、満足度を無視した論争というのは 安ければ何でも良いといわれているようで 嫌な感じがするのですが・・・・
私だけでしょうか?