OSとともに変わる使い方

WindowsXPからVISTAの移行が思ったほど順調に進んでいないようで、関係あるのかないのかVISTAの値下げの噂も立っています。
では、XPからVISTAに変えた人に聞きますがOSを変えて使い方は変わりましたか?
少なくとも私はあまり変わっていません。
基本的にOSというのは縁の下の力持ちで、OSが独立してなにかをするという種類のものではありません。
 
先日、DOCOMO F1100の内覧会にお邪魔させていただいて触らせていただいたのですが、恐らく申し訳ないことに少し違う視点で見させて頂いたのかと思います。
Todayに該当する部分の作りこみが素晴らしく、キーを押した後のアクションの反応の良さもおそらく通常のWM機と違うように思えましたので何らかの細工がしてあるのでしょう。
ボタンを押された後のアプリケーションの起動が高速というよりも、おされたあとのアクションまでの間が詰まったような感じです。
そして、現在動作中のアプリケーションの数が表示されていたりと当たり前に見える部分の作りこみがされています。
そして、画面の上に出る小さなアイコン群もことごとく日本語表示されていることと、通常の携帯電話に近いデザインとなっている辺りはさすがと思われます。
まるでWMというOSを感じさせないほどにというのは大げさではないでしょう。
 
通常でいうところの携帯電話とSmartPhoneの定義をよくやりますが、結論は出ません。
「私の中で」という前置きの元にいくつかの区別はされています。
いわゆる、私の中ではプログラマブルな部分がそうであると信じたいのですが・・・
実際のところ通常でいうところの携帯電話もプログラマブルなものとなっており必ずしもそう単純なものではないということもあります。
 
例えば、WEBを見ると言った時に通常の携帯電話では標準で搭載されているブラウザーになってしまいます。
もちろん一部には動作するものもありますが、たとえばAUJigブラウザーが動かないと言うように(現在はJAVAプラットフォームも持っているので動きます)制限が発生します。
OSというものが、携帯電話会社毎という制限のかかったものになっているからです。
ところがSmartPhoneというものにはその制限が無く WMというOSで動作するものは動作しそうでないものは動作しないという部分です。
グループとして携帯電話のキャリア単位とするのか、キャリアは関係なくOS単位とするのかです。
WMなら、NetFrontIEOperaブラウザーだけでも三種類は最低限選択できます。もちろん、実際はibブラウザーやそれ以外にも選択肢はありそれぞれ特徴があり好みに合わせて使える点が良いところでしょう。
もちろん、有料の物だけでなくフリーで作られたアプリケーションが動作するのも大きなポイントといえます。
 
OSの変更でやる作業は変わらない。
しかし、WM採用によりユーザーの選択の幅が広がることは確かです。
今まで、i-modeを利用していたユーザーがそこに不満を持っていたかどうかはありますがたとえばインターネットの普通のページを見ることができないという不満を持っているならWMへの変更はあるでしょう。
好きな携帯電話だけど、搭載しているブラウザーが嫌だから違うメーカーのものにしたというようなことが無くなっていくわけです。
例えば、機種選定をアプリケーションに依存していた場合、たとえばPostPetだったり くーまんだったりした場合の選択肢はおそらく無くなるでしょう。
もちろん、メーカーがアプリケーションで機種に差別化を図らないということが前提なのですが。
 
それでも、今まで使えていたi-modeがF1100では使えなくなります。
同じものがインターネットで無料提供されるので困ることはないように思いますが、その接続のセキュリティが高く、たとえば機種個体では無く回線やサーバーに依存するような内容の変更はi-modeからしかできないこともあります。
また、9600bpsの時代から使われているサイトなので 画像やテキストの制限がしっかりしており 高速な表示や読み出しが可能になっています。
もちろん、回線の高速化やCPUの高速化でそんなものが気にならなくなっては行くでしょうが 画面表示が崩れることがなかったりとデータが小さいことのメリットも少なくないのです。
 
「まるで携帯電話」の操作感は多くの人に受け入れられるでしょう。
そして、i-modeに関してはいずれでしょうが脱却を図っている人たちにには好評な選択になるでしょう。
ただ、i-modeにしがみつきたいキャリアや情報を提供している会社にとってはどうでしょう?
自由競争にいきなり投げ込まれてどうなるのか?この辺りが楽しみなところです。
楽しく、良い機械であることは間違いないでしょう。
受け入れられるのも間違いないでしょう。それが主流になるのかハイエンドのジャンルになるのかが楽しみな限りです。