車載PC

最初に車載PCを見たというかやったのはLibrettoのころでしょうか?
シリアルで接続されるGPSを接続して、地図にポイントするということをやっていました。
その頃のPCにはあまりにも荒くて役に立たないものの、PCを購入すると付属しているものでした。
シガーソケットから電源を取るために、一度インバーターで100VにあげてそれからACアダプターをつないでいました。
しかし、車を止めるたびに再起動となるために そのうちにめんどくさくなるわけなのですが(GPSのコールドスタートにも10分ぐらいかかったし)未だおもちゃの世界でした。
 
その後、COMPUTEX等に1DINのカーステレオと同じサイズのPCが現れます。
OSは独自のものを搭載し、起動が数分になっていました。
接続を想定されるデバイスとしては、GPSとCD-ROMで、フロントパネルにはPS2のポートがあってキーボードとマウスが刺さるようになっています。
モニターはカーナビと同様のものを使い、一応コンピューターの体裁は整っていました。
最大の問題は、熱と振動で前者はコンピューターに対してで後者はHDD等の記憶装置に対してです。
その後、CPUのパフォーマンスこそを重視するPentium4のタイプのCPUが台頭してそう言った噂が聞かれなくなった訳です。
 
2〜3年前に、香港に行った時に 香港のお集まりの中で聞いたというか車に乗せてもらった時に車載のPCを久しぶりに見て 確かVAIOだったと思うのですがすごいなーと思った訳です。
スリープモードでそこそこの時間の待機が可能になり、シガーライターからの電源でも動作するようなアダプターも徐々に出てきています。
スリープからの復帰は1分以内なので結構使えて、BluetoothGPSは内臓のバッテリーなどで切れている時間も安心な仕様になっていました。
思えど、カーナビは専用の機種の方が便利なので(おそらく日本国内だけのローカルルールでしょうが)私の車に搭載されることはありませんでした。
 
最近、車載スタンドをEverun用に車に取り付けて あくまでもEverunの用途の紹介の為と使い始めた訳なのですが意外に具合が良いのです。
WifiRouterかUSBでのモデムを使い、通信はE-Mobileで常時接続すると GoogleMapで表示し続けられます。
USBポートにはGPSを挿しっぱなしで、使う時はクレイドルにセットされると クレイドルがHubになるのでそのままつながります。
もちろん、その用途に関してはナビを使うのですが・・・
ただ、知らない所に行くときなどにはこの表示はかなり参考になります。
TVやビデオを見たり、ラジオを聞いたり
最近ではティッカーでRSS等を表示するようなこともできます。
安いカーナビ用の液晶の流用であるがおかげで、カーナビと同等の視認性が確保されています。
バッテリーが長持ちするので、ちょっと車から離れる程度で電源を切ることもなく、スリープなら1分以内なのでさほど困ることもありません。
例えば、営業で車で回っている人などはそのまま使うこともできるでしょう。
熱の問題に関しては、日よけとエアコンの吹き出し口をそちらに向ける程度で回避できることも分かりました。
 
車載のPCが本当に使えるものなのでしょうか?
止まっている時しか使えない世にしなければならないと、運用だけではだめで何か禁止策を講じなければ企業での採用は難しいのでしょうが、オフィスを持ち出しているという意味においては 使えるべきものとなるのでしょう。
そのうち、車に乗ったまま事務仕事をする為の専用のパーキング付きのファーストフードだったりコーヒーショップなどが出てきて そういう用途をカバーするようになったりして・・・
その時には広帯域の無線LANが2時間程度で切れるパスワードがコーヒーカップに印刷されることになるのかもしれませんが・・・・
パスワード入力中にコーヒーカップを傾け過ぎてこぼして火傷したりして