マニアな視線

Latitude E4300の選択なのですが いつもの通り一点豪華主義を貫いたという仕様なのですが
小型のPCは何機種かすでに持っていますので すべてを犠牲にしても軽いという用件は省いています。
しかし、やはり持ち歩きたいので2Kは重すぎるというのが今回のテーマ。
キーボードはできる限り変則配置でなく(少なくともメインのキーは)デスクトップと同じだけの幅を確保できることをメインに考えています。
今後のことを考えて(Windows7ターゲット)二つ以上コアがあるもので、3時間以上の実駆動時間を最低条件としました。
探し始めると、X40の系譜を引いたX60/61からX200までのラインとLet's Noteあたりがやはりあがってきます。
DynaBookもあるおですが、現行の品番の系列は高すぎる。
NEC富士通もスペック的にも価格的にもこなれていて良いのですが 中古品を見るとパームレストとキーのテカリが気になるものが多く 自分のPCも1年もたつとああなるかと思うとちょっと悲しくなって・・・
で、DELLなのですが じつはこんなに安っぽいとは思わなかったというのがLatitude D420等で 2年ほどしかたっていないのに見るからに年をとっています。液晶もすでに黄色いし DELLだけは選ぶまい(笑)と思っていたわけです。
もちろん、新品で買うなら3年保証を付ければそのあたりもうまくカバーできたりするので良いのですが・・・・
予算は10万円以内が目いっぱいなので、うまい新古品か程度の良い(程度の悪いものならもう少し安くでも)中古品がターゲットの少し悲しい予算ですが 仕事で毎日使うものなので ある程度妥協のない選択をしたいと思っていました。
 
予算も考えると、ターゲットはLenovo X61の中古の極上品だったのでこれで探し始めました。
Core2Duoの2G程度のスペックのものが6万円程度でたくさん出ています。
うまく探せば4万円台も見つかる幅広いラインナップと交換部品の入手難度が低いことがお勧めです。
海外に出てもサードパーティのバッテリーなど、要交換部品が簡単に手に入ります。
極端な話液晶を割ったとしても、以前のレッツノートのように困りはしないと考えたのです。
もちろん、レッツノートも結果的には入手して直したわけなのですが・・・
 
で、実はオークションでLenovo X61を落札したのですがこれはその後入手できませんでした。
色々あるのですが(現在進行形) 入手不能となりました。
X40がお嫁に行ったので、とにかくそう遠くない未来に手に入れたかったので かなりがっかりしました。
人間の心理は微妙なもので、あれほどほしかったX61なのですが こうやってケチがついてしまうと もう一度同じ機種を手に入れるのに抵抗感が生まれたわけです。
そのころに見つけたのがLatitude E4300だったのです。
一応、1.5K(は4セルバッテリーでした 私のは1.6Kです)で 十分ピッチのとれたキーボードと6セルバッテリーなら4時間ぐらいは堅そうな性能です。
必要とする用件は満たしているというのが最初の印象。
で、スペックを細かくチェックすると 目に留まったのはCPUの型番。
Core2Duo 2.26Ghzとかかれればモバイル系では1.2〜4Ghzが普通なので少し良いぐらいと映りますが Lenovoなどでは300gぐらい重くなるものの2Gクラスが選べないわけではありません。
DVD付と思えば軽いのでしょうが実際の重量はそう変わらない。
でも、この辺りがマニアなのでしょうか注目したのはCPUの型番なのです。
新しいモデルでCentrino2と書かれたモデル群は、高めの中古でしか狙えない価格帯なので 新古品などでみるとひと世代前のT5〜〜と書かれた型番のもの。
現行のものでも実はT5〜〜と書かれたものは少なくありません。
正直、普通に考えればチップセットの関係で3D描画についてはグラフィックの性能が上がったのですがCPU自身は ロジック的には大きな変化が無く消費電力が下がっただけでパッケージ上 バッテリーが大きくなってもPCが軽ければいいのでそう障害にはならないのですが、今回のLatitudeのCPUはSP9300という品番のもの。
 
新しいPCに入れるOSは実はWindowsServer2008にしようかと思っていたのですが、仮想化技術を持ったものがいいと思っていました。
故にCPUも仮想化サポートでないとだめなので 家庭用PCの多くと省電力型のCPUが除外されて選択範囲が非常に狭まっていたのでCPUの型番にまで選定基準を持ってきていました。
その時に、Windows7のXP Modeの発表がありこの辺りが必須となったわけです。
店頭でPCをみても困るのは CPUの型番まで書いていないこと。
この辺りでSmartPhoneが大活躍します。
店頭で型番を見て、Xperiaに型番を打ち込んで検索。CPUの型番をチェックして VT対応を確認する。とめんどくさい商品の見方をしていました。
で、これは通販なのですがLatitude E4300のSP9300なのですがもちろん対応品だったわけです。
実は比較で考えていたのが レッツノートのCF-W7だったのですが(価格的には中古で同等)これは U7600でした。
価格的な比較で 年式が違うので差があって当たり前なので この比較を機種の比較とは思わないでくださいね。

CPU型番
SP9300  →  U7600(現行はSU9400 1.4G)
クロック
2.26G → 1.2G
TDP
25W   →  11W(すごく消費電力が低い)
VT
両社ともサポート
FSB
1066Mhz  →  533Mhz(こんなに違うんですね)
CPUキャッシュ
6M      →  2M
本体重量
1.6Kg   →  1.26Kg
バッテリー駆動時間
6時間   →   11時間(やっぱりレッツノートです)

という感じです。
バッテリーの持ちはカタログ性能で重さは装備によって違うので丸めてあります。
でも、ここで目が輝いたのは キャッシュの量とFSBです。
 
今回はノートPCでも仮想化環境を使うことを考えてのスペック重視。
CPUの速度はともかく HDDやメモリーを二つのOSで共有するためにどうしてもバスの速度がボトルネックになりやすくなります。
その部分をカバーするのにキャッシュの量の追加とFSBのクロックを上げることは十二分に効果があるはず。
で、逆にSP9300(SP9400)というCPUでPCを探してみるとモバイルPCではでてこないのです。
レッツノートではF8シリーズなので  もし買えたとしても(価格的に無理だけど)スペック的には(主に重さ)変わらないわけです。
となると、もうLatitude E4300しかないなと・・・・
 
新品はわずかですが予算オーバー、中古だとLenovo X200極上クラス同等。
で、思わずぽちっとしたわけです。
CPUでPCを選ぶなんて 久しぶりの愚行だとは思ったのですが(実物見たことなかったし)思わすえいやーと
来てみてびっくりというか 質感も先日来書いている通り上々。
驚くほど面積が広かったものの厚みが薄くでっぱりが無いからそれはそれで。
モリーも頑張れば(高すぎます・・・・)8Gまで積めるそうなので これも将来を考えると。
頭がLenovoモードだったので、ポインティングデバイスがスティックがつかえるのもポイントが高かったということもあります。
おかげさまで速度で不満を持つこともなく、このままどこまで行けるんだろうと・・・
CPUでノートを選ぶのはかなりマニアな視線だったような気がしますよね