Net BookとNote PCは違うのか?

WEBサイトで この問題についての意識調査をしているものがあった。
記事としては正しいのだろうが本当に購入する人たちがそう言ったスキルの人たちだろうか?
 
先日も電気屋さんでみていると、気の弱そうな旦那さんが100円PCを見ていて 奥様に説明をしている。
「100円だから」と旦那さんが言うのと 共振するように店員が 同じことを繰り返しお得なのだと話す。
「100円だったら」と奥さんの賛同を得た 旦那が嬉しそうに購入していたのである。
そうかと思うと、偉そうな親父が 一通り説明を聞いて
「なんとかって ワープロ表計算はついとるのか?」
もちろん店員は慣れているので WordとExcelのことと想像が着いたようで それは別売りだと説明すると
「だから安もんはダメなんだよ」と偉そうに言って 一緒に来た人の選択がいかにも間違えている風に言い放つ。
「WordとExcel付けていくらですか?」という問いに
「Office Personal付きがこちらに」とそつなく答えた店員さんに
「OfficeというのじゃなくてExcelとWordだよ 知らないの?」と毒づく客。
もちろん店員の方も分かっているような分かっていないような状態
 
お客さんの満足度は?
思った機能がなかったとか、速度に関する不満だとかが言われています。
じゃあ、お客さんはNote PCに求めているものがネットブックに無かったと本当に認識しているのでしょうか?
前述のWordだけの話でも、付いていない事はお客さんにとっては想定外である可能性の方が高いのです。
この日記を読んでいる人であれば、Officeは4万円ぐらいでそれこそネットブックと同様の価格であることは確かです。
また、5000円しないオフィスソフトがあったり、無償のオフィスソフトがあることもご存じでしょう。
ところが今まで家電店でPCを購入した それもデスクトップPCを購入した人は店頭での購入では ほとんど80%近い人がオフィス付きパッケージを購入しています(らしいです)。
それに対して、100円をうたうPCのほとんどがオフィスなしパッケージ。
機能的な不足点として そのあたりを上げるユーザーが少なくないのではと。
 
PCの利用で考えるとパフォーマンスに不足があるというユーザーも少なくないのですがどちらかというとパワーユーザーの話という気がします。
一般的な会社のPCはPentium4やCerelonが未だ主力でCore世代の企業は導入が新しい企業でしょう。
Cerelon2GクラスのPCであれば 当時のメモリーの量が512Mぐらいでは 現在のネットブックの1Gのメモリーのものに比べればそう悪くはありません。
家にある2GのノートPC等は重くて煩いのですが軽快とはいえません。
モリーの量とともに、HDDの速度などが足を引っ張るからです。
Eee PCの初めの100円PCを購入した層であれば とても単体で使うのには苦しいPCであることは間違いありません。
Officeを入れようにもHDDが4Gや8GのSSDではとてもじゃないですがインストールすら不可能なのですから。
ですが、ここ半年の間の機器であれば 1Gメモリー、120(160)GのHDDというモデルですから十分に実用的なレベルになっています。
画面の大きなモデルであれば 机の上で十分に活躍してくれることでしょう。
もっとも、数年前にハイエンドのPCを購入していれば話は別なのですが そういうユーザーはもともと実用としてこういったモデルを使う必要のないユーザーでしょうから好き勝手に書くことはあっても実際の問題ではないはずです。
 
ネットブックの最大の問題は、思った以上にスペック競争が激しく十分に実用になったことで
企業でも導入が進みだしました。
ノートPCの代替えとしての用途だけでなく、再び進み始めたリモートコンソールの端末として考えた場合 非常にコストの安いRDPクライアントでもあるからです。
縦の解像度の問題もパッケージソフトの多くが 現在も800x600ドットの液晶をターゲットに設計されていますので 縦方向にも何とかなる場合が少なくありません。
WindowsPCであれば、UNIX上であれ、WindowsServerであれ、それ以外のアプリケーションであれ どのクライアントにもなりえるのです。
予備機を用意することで、保守の問題もクリアし 大量のセットアップも認証の有無ぐらいでそれ以外のソフトがもともと入っていないので 大した変な用途に使われる事もないわけです。
社員全員に配布したとしても、後腐れのない(月額コストのかからない)携帯電話を全員に配布した程度のことで済みます。
受け取った方も自分固有のPCとして使えますし、SDカードリーダーやUSBの端子などの標準的なインターフェースは備えているし 必要があれば持ち出せる重さのPCとして重宝されそうだという点で良いようです。
PCとしても十分実用域であり、RDP専用の廉価版クライアントよりも安いという点に注目が集まっています。
すでにネットブックの一部は2〜3年前の標準的なノートPCとスペック的に迫るものとなっています。
チープの象徴だった キーボードの悪さや、カーナビ相当の(転用品?)液晶パネル、プラスチックの質の悪い筺体という欠点を 量産効果という技術を使って克服したかに見えます。
2〜3年前の扱いの悪い中古PC等と比べると(パームレストがはげはげの明らかに質の悪い作り)かなり良くなっているような感じすら受けます。
ならどうなんでしょう?
 
前述のオフィスの問題も 実はノートPCよりかなり優遇されたパッケージが用意され 3年間の利用期限限定ですが+1万円を割るような価格差で入手できるオフィス付きモデルが 100円とは言いませんが5000円 PCぐらいで売られ始めています。
間もなく各社横に並べば100円モデルも出て オフィスの有無での問題もなくなるでしょう。
そうなったときに満足不満足で考えれば 満足せざる得ない程度にまでなってしまうのではと考えられます。
企業ユーザーが会社に稟議を上げるときに 「だからノートPCでなければダメなんです」と言える点が残るのでしょうか?
そのこと自身が問題だと思うんですけどね・・・・ この間も書いたか。