SlingBox Pro HD

数日前よりかいているのですが、買い換えを行いました。 
本当のところ 買うつもりもなく・・・っていうとおかしいかもしれませんが買ってしまいました。
以前より、実は欲しかったのですがそれだけのビデオソースが無ければ生きないということもよく知っています。
その為だけに購入するのはどうなのか。
 
では実際に購入してみてどうでしょう。
これは圧倒的で驚くばかりというばかりです。
特にD端子から地上波デジタル放送を見ると言う事であれば恐ろしい程の画質の向上が見られます。
これは、単純に解像度がQVGA相当からフルHDになったという意味なので その差は解っていただけると思います(実際は WXGA相当程度)
QVGAVGAの違いでも PDAを持っている人ならよくわかると思いますのでその数倍となれば・・・です。
それと同時にそのデータ量も一気に増えました。
古いモデルなら2M程度が最高のビットレートだったのが、最大で8M程度まで上がっています。
中間期のモデルでは、VGA相当のものがありこれは4M程度がリミットでした。
何よりも変わっているのがビデオの圧縮方式でWMV9からH264に変更されています。
これで 一般的に言う所の圧縮比が上がったとのことなのですが 理論上はそう変わらないはずだと考えてみたのですが実はよく考えれば大きく違う。
圧縮に使う専用のICが多いH264ではそういった機能を安価で性能良く提供できるということでしょう。
 
ただし、というところが曲者である。
この新しい形式を使うためには 受信側のアプリケーションも新しくする必要がありH264サポートなのは SlingPlayerでは2.0以降となります。
故にアプリケーション単体で見た場合かなり重くなっています(Everun比 SSE等を有効に使っていればそうでもないかも)
アップデートで対応できるのであればPCならそんなに問題はないと思ったりもするのですが。
じゃあ、他のデバイスではどうでしょう もちろんMACはアプリケーションが出たようでこちらは問題はない。
では、SmartPhoneなどではどうでしょう?
現状、事象からの推測なのですが WM系のデバイスから見た場合どうもWMV9で再生されているように思われます。
Digizonでもそうなのですが、ソフトウエアでH264の処理は重いようでバッテリーの消費と本体の熱量がかなりになってしまいます。
Digizonではなのですが、Intel(現Marvel)PXA用のアプリケーションとそれ以外のARM9系CPUと二つのアプリケーションを提供しています。
これはモバイルMMX等の専用の拡張命令の実装があるかどうかを区分けしたものだと思われます。
つまり、CPUの処理だけでは重たいのではないかと思います。
 
以前、I-Phone用のSlingPlayerが発表されるときにクラッシックモデルは対象外となるという話がありました。
これはもっともな話だと思えたのは、I-PhoneにはH264用のデコーダーが実装されているという噂を聞いています。
だとすると、低い解像度の場合 SlingBox Solo以降のデバイスであればH264で提供することによりサポート。
それ以外のモデルは(例えばClassic)ファームレベルでの対応ができないので見捨てるという対応かと思われたのですが 結果はそうではありませんでした。
おそらく、ファームの対応が間に合わなかったのかできなかったのか、それとも旧モデルの切り捨ての反対が多かったと考えられます。
現在、旧モデル所有者には安価に新モデルを提供するキャンペーン中なので 切り捨ての時間を稼いだだけかもしれません。
旧モデルを持っている人に少し安価に提供とかって、誰かまとめてやってくれると 何とかしたいと思っている人が多いのではと。
SlingBoxFanさんのところにそういったサービス出ないか待ってる人もいるかも(笑
 
で、興味が惹かれるのが
「I-Phoneでは実は両方のでコードに対応しているのではないだろうか?」ということで
H264に対応していた場合、ClassicクラスとHDクラスでは圧倒的に画質の違う出力が得られるのでは??という点
アンデコードの処理が軽ければ、入力を絞った画質の低下処理が働く事もなく綺麗に見れるのではと思う事。
だとすれば、SoloやProに買い変えれば!!という方々も少なくないはず。
殆どだれも比べていないわけですから。
また、今のところこの機能は眠らせている機能である可能性もあります。
実は誰か試してくれないかなと・・・・
 
次の世代の SlingBoxは基本的にH264だけのモデル(モバイル用には処理が少ないのでWMV9のサポートもあるかも)となり、アナログチューナーも無くなるでしょう。
価格的に十分に安くなる事も考えられますので 現状の旧モデルの切り替えが順調に進む事が期待されるわけです。
また、nVidiaのプラットフォームのSmartPhoneの登場で H264のアンデコードがサポートされそれ専用のSlingPlayer等が出ればもっとよくなる可能性もあるわけです。
ネットブックでもIONプラットフォームなら、それをサポートするならフルHD(送信側が未対応)で再生する事も可能です。
今回のお買いものは 効果もさることながら考えさせられるものとなりました。
もちろん、Digizonにおいてもなのですが・・・