Viliv S5の高速化

実際のところ体感できるほどの物ではないのですが・・・・
 
PCの中で最も大きなボトルネックになる部分
それが外部記憶装置(いわゆるHDDやSSD)なわけです。
もちろん、ネットワークやそれ以外にもあるわけですがとにかくどんな動作にも関係があるわけなのです。
 
私のPCはそれでもかなりの速度で動いてくれているのは、記憶装置にSSDといわれる半導体モリーを使っています。
PCの中に入っているD-RAMは常時更新を繰り返していないと内容が消えてしまうメモリーなのですが、CFやSDカードのように一度書き込めば寿命が来ない限りデータが消えないメモリーがあり それに類するメモリーです。
Vilivにはその中でもMLCという比較的低速なモデルが搭載されています。
しかし、データのランダムな読み込みなどは かなり高速なので起動などはかなり早くなっています。
いままでのEverunと比べたらなのですが、それでも高速化を図りたいのは性と言えるのでしょうか。
でも、実際のところは問題はそこには無く SSDの寿命と「プチフリ」と呼ばれる状況を出来る限り回避するための対策を取りたかっただけのことです。
 
1バイト単位でちまちま書き込んでゆくなら良いのですが、元々のデータを削除してから書き込みを行う必要のあるSSDはどうしても書き込みに時間がかかってしまいます。
特に1ブロックの中の あちらこちらとちょろちょろと書きかえられることを苦手とするので 非連続なデータの読み込みに効果のあるはずのSSDが思ったほどの速度に至らないのはこういった部分に原因があるわけです。
また、HDDでは一時メモリーとして「キャッシュ」と呼ばれる一時記憶を用意して そこに書かれたデータを後で書くような処理を行うのですが そういった機能がコストの問題だと思いますが搭載されていないのでそういう意味での不利さをSSDは持っています。
ベンチマークをすれば判りますが 小さなデータをたくさん書きこむと顕著に速度が落ちるのがSSDというわけです。
それ故にか、調子のよい時は良いいのですが SlingPlayer等での動画再生中にも 電波状況が乱れて回線が不安定になるとせっかく可変で再生してくれるSlingPlayerがうまく動かなくなる訳です。
これはHDDモデルと比較して分かった事なのですが・・・・
何かテンポラリーに書かれたデータを処理しているのでしょうと想像する訳です。HDDのアクセスランプ(実際には無いのでそういうアプリケーション)では繁雑なアクセスが観測されますので。
で、ほかのタスクでもきっと起きているだろうと想像する訳です。
 
今回は アイ・オー・データさんが販売している「マッハドライブ」というアプリケーションを使いました。
これは、SSD用と言うわけではありませんが SSDにも効果のある外部記憶装置用のキャッシュプログラムです。
専用のソフトや、DeskKeeperのSSD版のように特化したものでは無い半面 インターフェースが簡単でほぼ設定いらずの手軽さがポイントです。
おそらくWILLCOM D4や工人舎 SCでの効果も期待できる辺りもポイントです。
(素直に安かったからと言わんのか!!)
購入はアイ・オー・データのオンラインサイトから。
ダウンロード販売なので思い立ったときに使えます。
ダウンロードは登録したマイページから行い、ダウンロードし実行するとデスクトップに解凍されます。
毎度のアイ・オー・データのパターンなのですが、マニュアルを読まない私はいつも探し回っています(笑)
HDDのインストーラーを起動して指示に従ってインストール。
そして、再起動を促され行うとインストールは終了です。
再起動後にスタートメニューから「マッハドライブの設定」を起動すると設定画面が現れます。
自動か詳細かの二択のボタンなのですが 久しぶりにこんなメニューを見ました。

(簡単という意味ですよ)
詳細にしたところで メモリー内のキャッシュサイズの変更ができる程度なのでおそらく迷う必要はないでしょう。
簡単と言えばそうなのですが、あまりにも味気なくは見えます。
ドライブを選択して実行すればそれで終わりです。
 
実際の効果なのですが、SlingPlayerに関して言えば 今まで時折引っかかるような場所でも普通に再生が可能でした。
まだ、一度しか検証していないのでここは実際は分かりません。
一番変わって見えるのは、インターネットのブラウザです。
どれがということもなく、起動後の表示が速くなりました。
また、画面の切り替えや 前画面に戻る等の処理が速くなりました。
逆にシャットダウンをかけた時の時間が明らかにかかっているように見えます。
最も期待していた効果は達成できたようでこの辺りは満足です。
他への影響なのですが 実は今のところでは判断できるほどではありません。
シャットダウンに関してははっきりいって まずすることがありません。サスペンドを繰り返すだけなので 余程のことが無いとしないので関係ないと言えるでしょう。
価格的には2480円というあまり高い部類のソフトではないので 効果は高いように思われます。
 
Vilivだけではなく、多くのネットブックUMPCで効果がありそうなので面白そうなソフトではと思っているのですが・・
ちなみにM-Book M1や工人舎OEM機種には向いていないかと思います。
キャッシュをメインメモリー上に展開するので 1Gメモリーでも苦しいのに 512Mでやると逆効果だと・・・