工人舎 SCに「マッハドライブ」を入れてみた

Viliv S5との比較というより メモリーが1GのViliv S5に対して 2Gまで拡張してある工人舎SCに「マッハドライブ」を入れた方が効果があると思って試してみた訳です。
単純比較しがたいのが、工人舎SCはWindowsXPでViliv S5がWindows7だということ。
1GのメモリーWindows7に辛いことが分かっていてやってみたViliv S5に対して、最初から1Gあれば十分なWindowsXPに2Gのメモリーを積んでもさほど効果が無かったところに高速化ソフトを入れてみたのが今回のパターンです。
コメントをいただいている時点では実はすでにやっていたのですが、コメントをいただいている通りかなり良くなります。
見渡す限り全部のPCに入れてしまいたくなるほどに。
 
もともと、こういう種類のソフトは少なからずあります。
それこそ、Windows3.1と言われた時代から存在し その手法にはメモリー内に送り込むデータを圧縮して保存して解凍しながら実行するといった物珍しい方式も含めてある訳です。
少しわき道にそれますが
最近、この話をしていると メモリーへのスループットこそが速度の要と言った説明を受けて(内心かなりむかついた)わかった事なのですが こういった手法に対して誤解を持っている方も少なくないようです。
その方への説明にも使ったのですが(結局、煙に巻かれたとほかの人に漏らしていたそうなのですが そんなつもりは全くなかったものの 感情が強く出て説明が不十分だったかも 反省) 例えば動画ファイルに例えると分かりやすいかと思います。
例えば現在テレビ(それも地デジなど)の録画をもし圧縮せずに行っていると考えてもらえばわかると思います。
莫大なデータ量は当然HDDの容量にも影響を与えますが記録するHDDの速度にも影響を与えます。
圧縮することでシステムドライブに保存していてもHDDの帯域すべてを使い切らずに済んでいるだけで もし、そうでなければシステムの読み書きがむちゃくちゃ遅くなるはずなのです。
Jpegしかりで、WEBの表示速度が写真入りでもそれなりなのはスループットボトルネックとなるときには圧縮保存は有効な手法なのです。
閑話休題
HDDに書き込むときにファイルを切り分けると純粋にHDDにストアされるデータと、テンポラリと言われる一時ファイルがあります。
このテンポラリというのが曲者で、書いては呼んで変更してまた書いてと HDDのリソースを奪い続けるファイルです。
ところがこの仕組みが無ければ現在のコンピューターの操作は圧倒的に使いにくくなってしまいます。
これが無ければメモリー内に収まらないデータの処理はできなくなります。
一つの処理をするたびにメモリー不足を心配しなければなりません。
現在のように画像の変更を行ってもCtrl+zでひとつ前の状態に戻す等 出来ない事が多発する訳です。
ただ、それに頼っていると本来メモリーの数万倍の遅さのHDDに繁雑に書かれて遅くなるので HDDとコンピューターの間にメモリーを置いてそこにデータを置いてとりあえずHDDに書く前にそこにおいて時間があるときに書き込むという仕組みに現在はなっています。
テンポラリーとなるべきファイルの多くは 書き込んだ直後に利用されることが多いので読みに行けばHDDにアクセスするより早くデータが来るのです。
この仕組みをおそらく拡張したもので、PCのメインメモリー上にこの工人舎SCの場合は128Mのキャッシュメモリーを用意して そこにHDDに書き込むべきファイルを書いてHDDの休みを狙って書き込むという手法かと思います。
ファイルの拡張子や種類をベースに破棄されるファイルを選択し保存することによって アプリケーションの起動などを改善するような仕組みでしょう。
HDDが1.8インチのパラレルIDEというインターフェース的にもHDDの速度的にも遅い工人舎SCではその効果が顕著に出たのでしょう。
 
これは良いのかどうかに関してあまり良いとばかりは言えないものの、サスペンドの状態でもキャッシュは生きているようで 復帰後の速度もかなり向上しています。
その後に起動したアプリケーションの速度が速くなっています。
もちろん、復帰の失敗のリスクが少なくないので必ずしも賛成とは言えないのですが・・・・
 
とにかく、かなり効果のあるデバイスがあるアプリケーションであるといえるでしょう。
なにより、最適な値を見つけ出すことの難しい種類のアプリケーションで 今までのこの種の多くでは操作パネルに多くの項目が並んでいました。
キャッシュのサイズに始まり、書き込みを待つ時間の設定や 優先度の設定、アプリケーションの種類や 拡張子の種類 等々・・・一般的には分からない用語も登場する事もありました。
ところが このアプリケーションに関しては 起動しても詳細設定にしない限りボタンが二つ。
詳細設定にしたところでキャッシュサイズと書き込み時間ぐらいしか触れるところが無い事こそに価値があると思います。
今までの同種のソフトにも推奨設定を自動的に決めるボタンは大よそ付いていたのですが これほどに割り切ることが無かったことが一般性を書いていたかと思います。
また、アイ・オー・データというブランドから出た事は安心感を与える事ができたとは思いますが 惜しむらくは店頭で購入できないソフトであることでしょう。
以前、この日記でもレビューしました「どこでもMagicTV」でも今でこそ外で家のテレビを見るアプリケーションもありますしルーターの自動設定等も当たり前ですが この時期に殆ど自動でやってくれるソフトは珍しかったと思います。
必ずしもマニアの目線ではなく、わからなくても使えるものを出すという姿勢は さすがだなと感心しきりなのですが そうは思われませんか?