Philips Fidelio Docking Speaker DS7510レビュー

Lokaリサーチさんより 表題の「Philips Fidelio Docking Speaker DS7510」をお借りしたので 拙いながらも感想を。
この記事は 「Philips Fidelio」のタイアップ記事となります。
 
子供の頃、まだWalkmanが無いころに私は育ちました。
ラジカセというものが最新の家電で、車にはラジオしかついていませんでした。
その当時にかっこ良かったのは Sonyで、勿論貧乏の代表だった私に手が出るわけもなく
商品が悪いというわけでもないとスタイリッシュだったAIWAのラジカセを購入して使ったわけです。
大きなモノラルスピーカーでしか音楽を聞いたことが無い私は その左右にわかれる音に感動したわけですが その効果が最も大きかった理由は実はコンポなるものが父親の部屋にはあったものの それはクラッシックをかける専用のものでテレビから流れる最新の歌謡曲がテレビと違うステレオで聞けるという事にも感動があったわけです。
ところがそれから数年、大阪でもうほとんど知る人がいない五階百貨店あたりに出入りし始めると 古い家電品を直して売っている店に 時折聞いたことのない海外のメーカーのオーディオ機器が回ってくることがあるのです。
忘れもしない 当時6000円だった マランツのミニコンポの中古で 左右のスピーカーを外すことのできる簡易なコンポだったわけで 
自分のラジカセと最も違う点は 本体がプラスチックじゃなくて木でできていたこと。
何だ、自分の持っている方がカッコいいと本気で思っていた私の価値観を足元から崩す事態が。
簡単な電源の修理で翌日には治っていたわけですが それで再生したFm放送の音楽が質の違う音楽だったこと。
ちゃんと音に形があって、目をつぶれば音の輪郭が手でつかめそうに思ったこと。
それに比べると自分のラジカセは ただシャンシャンなるだけの機会にすぎないと気が付いたことでした。
値切って、自分のラジカセを処分して 親に頼み込んで溜めてあったお金を(当時は親に回収されて使えなかった)一部出してもらって 自転車の荷台に積んで壊れないようにそっと持ち帰ったものでした。
今になってみると 単純に本体の重さが効いていたような気がしますがとにかく別次元の音だったことは覚えています。
海外のオーディオ製品に触るときにはあの時の感動が蘇ってこないかと ついついハードルを上げてしまうわけですが・・・
 
今回、レビューに上がったのは5機種で その真ん中にあたるこの機種は細長い箱に入ってやってきました。
日本で販売しているにもかかわらず 日本語表記が無いのは評価機だからかもしれませんがこんな感じです。

そして本体サイズは手のひらに乗るサイズなのですが 私の手ではまたごまかしたといわれそうなのでパッケージ写真そのままで

周囲がケラレてしまうのはクローズアップフィルターを使っているせいなので許されたい
なんせマクロレンズを持ってないもので・・・・
箱を開けると ケースに入った本体とAcアダプターの箱だけというシンプルな構成

そしてこの布製のケースを開けると 全体を黒で統一されたスピーカーが出てくるわけです。
操作部や、本体正面の真ん中には アルミの赤い塗装のような色のワンポイントが これは写真でもきれいに見えないのでぜひ店頭で見てほしい。

中々色っぽい感じに映りませんか??
私のようなおやじのジャンク部屋に似合うかというとそれはちょっと問題はありますが ワンルームなどに置くのには 良いデザインです。
写真を見てもらった通りスピーカーがどこにあるかもわからないような布で囲われた正面スピーカー部に対して 背面はピアノのように光沢のある樹脂で 言葉通りつるんとできています。
それが証拠に、i-Podをセットして机の上に置くと 「ころん」と背面に向けて転がってしまうわけです(笑
いや、笑いごとではないわけです。
じつは背面には切れ目程度しか見えない切込みがあってそこに小さな文字で「Push」と書いてあるわけです。

そして そこを押すとスタンドになる部分が出てくるわけです。

で、その中を見てもらうとわかるとおりに単三電池の入る穴があるわけです。
そう、実はこの商品モバイルスピーカーとなっているわけです。
カタログスペック的には 約8時間の利用が可能で 重量的にも 760gとi-Pad程度の重さの商品です。
 
基本的にi-Pod専用のスピーカーとなり、今回一緒にお借りしたi-Pad Nano(現行)をつけると・・・
一応写真は上げますが ちょっと失敗だったかなと(笑

全体のデザインが悪いとかそういう意味ではなく、単にNanoを区と本体が大きく映ってしまいすぎるという点です。
横にWalkmanを置いてみると解りますが このコンパクトなモデルを置いてもスピーカーは小さいのです。

Nanoが小さすぎて・・・・
本当にコンパクトなので誤解しないでくださいね。
 
操作は非常に簡単。
Nanoをつけて 電源ボタンが右端にあるので入れるだけ

他にはボリュームなのですが 実はこのボタンはなくてもOKなボタンで Nanoの上のボタンでボリュームを調整するのと同じ効果が得られるボタンです。
その左側にはDBBというスイッチがあって これで低音部を増強する効果を得ることができます。
つまり、ほとんどの操作はなの側でやれるので本体を触るのは電源を入れるときぐらいなわけです。
電源が入った時にはVolumeボタンの下にLEDが一つ点灯します。
一応裏面に外部からの入力用の端子がついています。
これは普通のステレオの3.5φのミニジャックでそれ用のケーブルも添付されています。
 
一応定型的な部分が終わって 実際の音の比較なのですが 流石に普段聞いているYamaha YSP−800とは比べるべくもない音ではありました。
しかし、これがポータブルスピーカーと比べると全然違うものなわけです。
それこそ最初の部分に書いてある ラジカセとミニコンポの音の差だったわけです。
ElecomとBuffaloのPCようデスクトップスピーカーで両方とも2000円程度のものを引っ張り出してきてみたわけですが これとの差は歴然です。
ただ、鳴っているというのと、音としてなっている違いがあるわけです。
じゃあと Sonyのタンブラースピーカーを持ってくると これはちょっと比較がしずらい。
どちらかというと低音を強調して聞かせようとする Phillipsのこのモデルと、高音の繊細な音まで聞かせようとするスピーカーでは性格が違いすぎて比較にならない。
このあたりは聞く音楽の種類で選ぶべきものだと思うわけです。
と、当たり前のように書いているが 結構な音質とじつは結構な出力なわけです。
4畳半で周りにサーバーを置いて、サーバーの熱に負けて換気扇とエアコンが動きっぱなしの私の部屋で その音に負けず私の耳まで音を届けてくれるのです。
最大ボリュームには残念ながらすることができなかったのは ご近所さんからクレームが来てしまうからです。
このサイズでこれほどのパワーが出せるのは結構すごいわけです。
ともあれ、単三電池4本で9時間が長いとみるかですが これはかなり電力を消費している方だと思うわけです。
そして 簡単に低音が増強されていると言葉で書いていますし、他社に比べてなんて書いているわけですが 実は話はそんなに簡単ではないのです。
じゃあ、何故Philipsが特徴として出してくるのかですが 低音を強調すると それも反対側の本棚の本が揺れるほどの低音を出してしまうと 本体もその周波数で揺れてしまうわけです。
低音用のスピーカーはそんなこともあって 重く作ってあるのが普通なわけです。
おそらくそれを補うために そこ一面に妙に粘っこいゴムが貼られています。

そして、このゴムに圧力がかかるようにその部分は薄く作られていて 本体の重さをそこにかけて本体の振動を防いでいるものと思われます。
勿論、さすがに低音を前面に押し出すハウスミュージックを低音増強で聞くとこのゴムの部分は良いのですが、本体を倒れないように支えている硬質プラスチックの部分が振動で音を出し始めたりするわけですが そんな極端なことをしない限り本体はどっしり構えてくれているわけです。
故にだと思うのですがこれだけのパワーをこの小さなボディーから出すことができるのだと 勝手に分析しているわけです。
 
欠点が無いわけではありません。
これは欠点と言っていいのかどうかわかりませんが 高音域から低音域へのつながりになんとなくリニアな感じが無く 急に音が発生するような妙な感じが曲によっては発生します。
ただ、これはこの商品の特性かもしれないのは i-Podで聞いているときには 最初に入っていた曲だけを聞いているので 自分なりにと後ろの外部入力端子から入れてみると どうも音の質が変わってしまっているわけです。
これはアンプの性能の問題かと思っているわけですが、i-Podからの入力は専用の端子で 本体側のボリュームだけで動いていることからもアンプをスルーした出力を受けていて、他の機器は ヘッドフォン端子からアンプを通じて出力された音を受けているようなのでスピーカー側のボリュームも機能しているので このあたりで外部入力専用に使おうというなら どうなんだろうと思わせられる部分もありました。
勿論、じゃあ比較に出したスピーカーより悪いのかというとそういうわけではないが聞き比べたら違いがあるという事なわけです。
i-podで聞くときには 小さな破裂音のような音が目の前に飛び出してくるような感じを受けるだけに それほどでもないかと思ってしまうわけです。
それと、本体につく指紋です。
ラウンドフォルムなので、保護シートを貼って低減したりも出来ないわけですから写真を取るにも何度も拭いて 拭いて 拭いて・・・・
いや、そんなにべたべた触るものではないですね。
 
例えば i−phone4を持っているなら、毎日使っていて家に帰ると充電して眠るときに 自分のお気に入りの音楽をかけながら寝ようと思ったときに 
このスピーカーにi-phoneを立てて 音楽をセットして寝ればいいわけです。
そうすれば朝にはi-Phoneはこのスタンドで充電を完了して そのまま持ってゆくことができるわけです。
それを生活の基準にしているなら こんなに良いi-Phone用のスタンドはないわけです。
音楽は別にi-Podで聞いている人も同じことなのです。
このスピーカーをベースにすればよいだけの話なわけです。
シンプルでパワフル、そして澪手のとおり ちょっと攻撃的で色っぽいデザイン
モバイルでというと 海でバカンスのお供なんて限られてきますが 家に置いておくのはベストかなと
カタログにも数字が無いので アピール不足ではないかと思うのですが スタンドで立てる風に置くので 実の奥行きが少なく置けるわけです。
ベッドの枕元に6㎝程度の奥行きがあれば 置けるサイズなのです。
この手のスタンドの中ではかなり薄くおける方ではないかと。つまり、ペットボトルを置ける奥行きがあればおけるスピーカーだという事です。
このあたりはもっと伝えてほしいななんて思うわけですが・・・・
 
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written by HatenaSync