この先は ARM64系のCPUによるWindowsの利用方法に関するものが多くなります。
まず、驚くほど普通に利用できるようになっています。
以前にGalaxy Book Sを利用した時以上です。
デフォルト状態でMicrosoft Office Suiteだけをインストールした状態で タスクマネージャーの詳細を見ると わずか二つのプログラムのみがARM64ネイティブではない状態です。
つまりマイクロソフトの提供するプログラムのネイティブ率が非常に高くなっています。
そのあと 開発中の便利ツール集である Power toysもインストールしたのですがこれもARM64対応です。これを作った開発ツールが既にAMR64対応のオブジェクトを生成できるのですからさもありなんと言えるでしょう。
今後、新規に1から開発されるプログラムに関してはその対応が進むことと思われますが 複数のプログラムで構成されている大型のプログラムに関しては すべてを修正際しながらの再コンパイルはコストと見合わないことから対応に時間がかかるかとは思います。
で、x64のエミュレーションによる実行なのですが これも以前に比べて格段改善しています。もちろん、CPUが8CXから8CX Gen2に変わったということも大きいのでしょうが プログラムの面でも起動そのものにかかる時間が増えたような印象は受けますが起動してしまった後の快適性は向上したかのように思われます。
以前のようにいきなり倍近いメモリーを消費してしまったりという挙動は成りをひそめて 高い負荷が起動時にかかるというような感じとなっています。
そして、メモリーの利用がうまくなったのか 確かに8Gメモリーは少なく感じますが ブラウザーを二つ起動して 3つのアプリケーションに Kindle(Androidエミュレーションで)まで起動しても そのあとの動作に影響が出ているような風でもありません。
これぐらい動けばヘビーユーザーでもない限り不満を言うことはないでしょう。
逆にわざとやっているのではと疑いたくなるのが Google Chromeの非ネイティブ対応具合。
標準のインストーラからは32Bitと判断されるために32Bit版のみがインストールされます。
正直32bitのエミュレーションに関しては遅くて使いたくないという意識が働くものです。
現在、MicrosoftのブラウザーEdgeもChromeのブラウザーエンジンを使っていてこれはARM64ネイティブ対応しています。
せめてx64のChromeをインストールしてみたいのですが 残念ながら以前はできたChrome EnterpriseのX64のインストールが私の環境ではできませんでしたので Edgeとの差といえば 比較するのも悲しいレベルの差となっていてさすがにこれではChromeを使うのはと ため息が出てしまうわけです。
Appleシリコン用にARM64のネイティブブラウザーは提供していますし 明らかに戦略的にやっているのだとは思いますが この対応は印象が悪くなるものと思われます。
まあ、もしかしたら 最近開発環境がARMネイティブになったので 近日中に改善するのではと淡い期待は持っています。
ちなみにですが ネイティブ対応アプリと 非対応アプリの違いとして もちろん起動速度や実行速度の違いもありますが バッテリー消費の問題も大きく異なります。
そもそもですが 最大輝度に画面の明るさを上げてもわずか7Wしか消費しないPCです。
それ故にバッテリーサイズがそんなに大きくないので プログラム実行時の効率は大きな稼働時間の差となって現れます。
もし、私と同様にMicrosoft SQ1~3、8CXタイプのCPUでWindowsを使われる方はその辺りを意識されてはと思います。
思った以上に稼働時間が変わります。
で、この8CXGen2のCPUですが SmartPhone用のCPUと比較した場合開発時期がSnapdragon 855時代のものです。
Snapdragon 855の初登場は2018年で この後 860、870、888、Gen1と変わっていった訳なのですが IntelのCPUでも7~8世代の頃のものです。
ぎりぎりWindows11に対応する世代のものであるということからもそれを現役で使っているということは 時代としてはかなり優れたものではないかとは思います。
そのうえで 消費電力がIntelのものに比べて約半分なわけですからその効率の良さはわかると思います。
現在Xiaomi Bookにインストールされているプログラムは 前述のOfficce、PowerToys以外には Firefox(ブラウザーを二つ使いたいので)Windows Subsystem for Android、KindelそしてLineなども入れています。
で、Outlookも起動しっぱなしで使っていますが IMEの変換が遅れたたりということもないので快適です。
なにより、小型の65WのPD充電器で ほとんど0になったバッテリーが約90分で満充電になります。
実働8~9時間で 最後の1時間は省電力に落ちそうになるのをなだめすかして使うことになるので(Wifi使えなかったり大変です)7時間としてもおおよそ1日の事務作業は可能で どこかでご飯と一緒にACアダプターをつなげれば 半分ぐらいは回復するという感じです。
いまは場所によって使い分け出ますが 外に出るときはBluetoothキーボードと小型のマウスと本体だけで持ち歩くと1Kgは軽く割る重さなのでモバイル性も高くなっています。
仕事柄も(Blogじゃないですよ)Wordをよく使うので 縦画面で入力するとなかなかに具合がいいのですが試された方がいらっしゃるだろうか?
どうしても人の目が横の動きのほうが大きいので横画面が自然に思われると思いますが 実際の紙の書類 特にA4とかは縦書きがほとんどで SmartPhoneの画面も当たり前のように縦なので 今なら違和感なく使えると思いますし もし、2in1をお持ちの方は騙されたと思って試していただきたい。
ノートパソコンの場合小さな画面で我慢して使っている感覚から解放されます。
ほとんどXiaomi Book関係ないですよね・・・