VPN接続と通信カード

何故か、手元に3枚の通信カードがあります。
勿論、借りているだけなのですが と言っても全て会社の物ですから私が使う分にはどうこう言うようなことではないのですが、来週、出先でVPN接続し業務アプリケーションを実行するために使うように用意したものです。
さて、一枚は普段私が利用している P-inFree2WPL この間からぷりぷり怒っているNTT DOCOMOの@FreeDサービスを利用する物です。
それから次の一枚は、WILCOMPHS回線を利用したサービス、B-MOBILEのカード。
最後は、以前も持ち出していたボーダフォンコネクトと呼ばれるデータ通信カード。
詳細に関しては、わたしが言うより参考になるものが沢山ありますのでそちらを参考にと言うところなのですが・・・
ただ、基本的な通信速度だけは一応羅列します。
@FreeD   64K 
B-Mobile 128Kパケット
ボーダフォンコネクト 384kパケットとなります。
いざVPNで?いでODBC経由の業務アプリケーションを動かしてみて、驚きます。
信じられないほど遅いことに。
プルダウンボックスの表示に、15秒ほど掛かったりと・・・・
まあ、これは通信速度のせいにすると問題があって、VPNそのものの仕組みとして ありとあらゆるデータを暗号化しそしてパケットに細分化します。
一般的なファイル転送のような大量のパケットが流れる用途であればよかったのでしょうけど、こういったアプリケーションの場合、細かいデータが断続的に流れる構造ですから 細かいパケットが発生するたびに発生する圧縮解凍作業のオーバーヘッドや細かいパケット毎に挿入される暗号化情報及びヘッダー情報は本体より大きくなり 遅い回線の首を絞めてしまうようで思ったほどの速度が確保できませんでした。
とてもじゃないですが、どのカードを利用しても使い物にならず 勿論VPNソフトの方にも恐らく問題があるのでしょう、認証情報をインターネット側に持つタイプですから そのオーバーヘッドもあったのかもしれませんし、PCの速度もあるかもしれませんが問題にならないぐらい遅く笑いしか出てきませんでした。
しかし、ここでの思いつきは メンテナンス用に使われているリモートディスクトップ接続。
知っている人は知っているのでそしょうがそんなに大きな会社ではないのですが それでも、アプリケーション用のサーバーにはXeon君の3Gオーバーが動いています。パフォーマンスメーターは10%を越えることの無い遊休サーバー。それでも、サーバー機なのでLOGONは可能ですので回線越しにリモート接続。
この技術は、恐らくCITRIXの技術供与を受けた物かと思われますが、28.8Kのモデム設定があるほどで、1024×768の画面を丸まま送ってその速度で大丈夫かと思いますが、今回試すカードは全て少なくてもそれ以上の性能を論理的には持っているはず。
思い切って実験です。
まずは、@FreeDでの接続。64Kですが唯一これだけがパケットで無い直接接続。データの流れが安定するはずと、不安定な接続で発生するかもしれない問題を懸念し一番に実験です。
これが以外と言うか、当たり前と言うか 普通に作業できます。
僅かに入力に関して1秒未満の遅れがありますが先ほどまでのプルダウンボックスなども瞬時に処理されます。考えてみれば当たり前で 画面情報だけを送ってきて実際の作業は本社側のサーバーでやっているわけですから。
これに気を良くして、今度は128Kパケットの B-Mobileに勿論動かないかとは思いますが圧縮は作動しないに設定します。
これでの接続も問題なく動きます。
また、ボーダーフォンコネクトでも同様に可能です。
で、ここから実際の速度テストなのですが、体感テストの方法などは無いのでとりあえず カードの種類も理由もわからない女の子でブラインドテスト。
2名の女の子に、お互い話し合わないようにタイプをしてもらい、実際の速度の感想を聞いています。故に、実測データや試験環境がどうこう言うような結果の出るテストで無いことは先にお断りしておきましょう。
偶然なのか、二人ともが同じ回答を返しています。
@FreeD>B-mobile で、ボーダフォンコネクトは?という結果です。
私の体感でも、@FreeDがB-mobileよりも速く感じられますがこれは極めて僅かな差で、機器が普段@FreeDで使っているためにそれ用にMTUとかが最適化されていたからかもしれません。そして、パケット方式なのですが 何故かパケットが途切れた時に、次の立ち上がりに微妙な間があります。
これは、ボーダフォンコネクトになるともっと顕著に現れます。
転送レートの速度の速さは明らかで、大きく画面の変化するアプリケーションメニューの切り替わりなどでは圧倒的な早さですが、実際の伝票入力となると ちょっとした間が断続的に起きるのです。
評価のところを思い出してください。女の子の言った ボーダフォンコネクトに関する“?”は良く解らないだったんです。
時折速くなって、時折遅くなる。実際に速いか遅いかが良く解らないが正解だったのだろうと思います。
同じ理由で、B-mobileは実際に同じ速度でデータを打ち込んで言った場合 全く変わらないか 少し速いのかもしれませんが 途中で止まったりすることがありその待ち時間を体感的に遅いと感じているのかもしれません。
普段なら業務用には、@FreeDのような・・・と続くのでしょうが、無くなってしまうものはしょうがない。ただ、パケットの特性を熟知したアプリケーション側での対応があるといいですよね。