皆さんご自愛ください

はてな」界隈では、自宅PCの障害が続いているようで、どうか大きな問題にならないようにと祈るばかりです。
PCの内部は、最も熱障害の多い部品として上げられるのは やはりCPUでしょう。
僅か 1cm四方のシリコンチップに 100Wを越える電力を与える訳ですから 発熱しないほうがおかしい。
導体でもそれだけの電流を流せば 十分な発熱をするのに 抵抗値の高いチップであればその発熱量は言うに及ばず。ただ、救いは 最近(といっても昔ですね 私は古いから)CPUにも温度センサーを設けて そのセンサーの温度が一定以上になればCPUのクロックを下げて 温度の上昇を防ぐ仕組みが作られていますからいきなりCPUの破損という事態は少なくなりましたが それでも全くヒートシンクの付いていない状態で電気を入れたりすると一瞬で溶けてしまいますから 効果はありません。
例えば、模様替えをしたときの振動で 取り付けの甘かったCPUクーラーがずれたら一瞬でという事も少なくありません。
それに、夏になるとそういった事情でCPUを保護する為の仕組みで 実はPCの速度がぐ〜〜っと下がっていることもあります。
気がついたら遅かったような・・・・ マイコンピューターのプロパティ 若しくは コントロールパネル内のシステムを見れば(どちらも同じ物です)現在動作中のクロックが出たりするのですが これは この仕組みで落ちた場合にも表示されるのでしょうかね?
CPUが温度的に辛いのは、CPU自体の発熱の問題もありますが CPUに給電する電圧の関係で発熱していることもあります。
CPUの電圧は、電源ユニットから供給されている電圧ではなく 特別に作られた電圧で動いています。1.1Vだったりと比較的中途半端な電圧で。これは、CPUの消費電力を減らす為には非常に有効なアプローチなのですが 100Wを超えるCPUへの給電です。その電圧の変換も恐ろしい熱を発生させます。
それも、効率を重視しCPUのすぐ傍で変換を行います。
それはそれは、熱い空気がたまっている地帯に成ってしまいます。
CPUが高速 例えば3Gで動いて その周辺チップもで 今速い物では1Gを越えるバススピードとなっています。
つまり、内容は少ない物の 1GクラスのCPUの頃を思い出してもらえばわかるとおり強制的な冷却が無ければ 耐えられない状況に入りつつあります。
そして、コストの低減の為にチップセット内にグラフィックの機能を持ったものなんていうのがあるぐらいですから そこで発生する熱も馬鹿にならず 最低でもヒートシンクという名前の剣山がチップに貼り付けられ 酷い場合にはそれ専用のファンが付けられています。
いま、話に出たとおりグラフィックチップも下手をすればCPUより大きなダイサイズを持つ半導体です。
ファンレスを詠うのが珍しいようなハイエンドでは、カードに給電する電力が足らずに別に供給したりするぐらいです。
それ以外にも 高速になって1Gを越えるデーターを吐き出すメモリー
あまり知られていませんが、最高速で書くと手で触れないほどに熱くなるDVDドライブ等 発熱する物にだけは事欠きません。
ですが、熱によって最も障害を受けやすい部品の一つとして問題を起こすものにHDDドライブと言う物が有ります。
最大では3万回転にも達する高速で回るモーターを 昔はベアリングで いまでは速度と音の関係で流体軸にて受けていますが それでもその発熱量は馬鹿に出来ないレベルです。
多くの場合手で触れないほどに。
例えば、動画のエンコードなんかをしてもらうと顕著にその傾向が現れます。
そして、HDDにとって不幸なのは多くの場合 エアフローと呼ばれるPC本体の箱の中を流れる空気の流れから最も遠いばしょにある場合が多いことです。特に自作の機械などはただ、そこに場所があったという理由でそこにいるようなところがあります。
その上、少なく無い確率で2台ぐらい入っていたりします。
それも、頬を寄せ合うようにくっついた取り付け方で・・・
熱を逃す気がまるで無いように・・・・
HDDの障害は、基板から来た場合には熱くなると 時折しゃっくりをするかのように止まってしまう 現象面からするとWindowsがフリーズしてしまう というパターンとか、モーターが負荷で負けた場合には、段々データーの読み取り速度が遅くなってゆくので顕著になります。
もちろん、前者の場合にはうまくいけば 涼しいシーズンになって何事もなかったかのように動く場合もありますが 次の夏では保証できない状況に・・・・・
後者は、冬になっても変わりません。
ただ、後者であれば Smartと呼ばれるHDDの監視ソフトがBIOSに入っていますので それを入れておくと監視できる場合もあります。
じゃあ、ここまで調べてもまだ問題が。
もちろんあります、これだけ熱を発生させる危機を庫内に抱え込んだPCはその中の熱を逃がすのが追いつかなくなっていって どこからとも言えずに止まってしまうとか。
若しくは、内部が暑くなりすぎて 電源からの風の流れがうまく通らなくなって 電源のコンデンサが泡吹いたり。
追加ファンを入れたりして、そこにも対策をすると 最初の年はいいんだけど翌年ぐらいになると あちこちのファンやヒートシンクは一年分の埃を吸って まるでダウンジャケットを着たかのような姿に。
勿論、Tシャツとダウンジャケットではどちらが動きやすくて どちらが暖かいかは言うまでもありません。
それでも、仲良く付き合っていきたいPCですから 年末にでも大掃除するつもりで開けてあげてください。