Willcom SIMへの期待感

既に、一度見たものですので実物は見ています。
おおよそ、CFカードとSDカードの中間サイズでCFカードよりも分厚い作りである事は既に告知されている通り。
で、実際の現在の端末は、ストレートでしか成立しない厚みになっています。
これは、実際の運用を考えると恐らくやむ終えないことで 筐体を立てた状態で SIMカードを差した場合に 雨が降った場合 スロットの方向に向けて雨が振り込みます。
勿論、わざと雨にぬらして良いわけではありませんが そういった事態を考えると ケースの中に収めるためにスロット全体を囲うケースの付いた筐体となったわけです。
故に、不恰好さの残る結果となったのですが USBで刺さるデータ通信カードを見る限り 商品の性格的にそういった制限が無いので おおよそむき出しの形状をしていて 比較的小型のものとなっています。もちろん、あの伸びたUSBケーブルに好みが分かれるところだろうと思いますが・・・・
そう考えれば、抜けない為の工夫があるとして 今後はむき出しである筐体も登場するでしょう。
おおよそ、最近の携帯電話ですらアンテナの無い物が多いのですが それにしてもこのサイズにアンテナを仕込んだのであれば、感度に関しては多少の技術的進歩が必要となるかと思います。
ただ、それよりも気になるのは CF未満SD以上のサイズのスロットのサイズ。
現在、例えばザウルスというPDAがあったとして サイズ的にCFのスロットを付けた上でWilcomSIMをつける場所は現実的ではないので、CFスロットが無くなってWilcomSIMを取り付ける形になったとしましょう。
今までのCFスロットであれば、通信する時には通信カードを、それ以外の時には他の用途のカードを入れることが出来た訳なのですが、この場合はその適用の限りではありません。
僅かでもコンパクトになるという言い方もありますが、そのカードの厚さは大きく筐体のサイズに影響を与えることになることは避けられない事態となるでしょう。
また、先日の展示会の話では 「WilcomSIMは専用のインターフェースを介して接続されます」との事なので、一般的なCPUが持っているI/Fは利用できないので 専用ICを介しての接続になるためにその場所を基板上に確保する必要があります。
また、その設計の関係上アンテナ部分を筐体に埋め込むとなると 回路との干渉の問題から難しくなるし、はみ出す形状にすると専用のスロットである意味が無くなる。
難しくなる技術的問題を越えて、発売したWilcomSIMなので画期的な展開を期待できます。
勿論、日本の法律に他国と比べて融通の利かない点があり 電波法に関しては例え携帯電話のフェイスプレートの交換ですら違法とみなすほどの 堅苦しさではこうでもしない限り差し替えて使えるユニットとして成立しなくなるわけです。
ただ、CFの通信カードではないという利点をどうアピールしてゆくかに関して期待をしたいところです。
また、現在のところ4Xまでのパケット通信しかサポートされていません。
8Xだったり16Xだったりという展開は次の世代を待つことになるのでしょう。
PDAに電話機能を追加した」という事が どういった使い方になるのか 例えば4Xで通信して速度を96kに落として同時に通話も出来るというような使い方(現状のIP電話では、パケットでの通話は苦しいので)の画面情報を送りながらの通話などまで見えてくるとすばらしいのですが・・・・
とにかく、明日が楽しみなようです。