Microsoftはi-Phoneの後を追う

WindowsPhone7のインターフェースを楽しむにつれ 少しだけ違和感を覚える部分がある。
それは、思った以上にメディアプレーヤーとして快適で Youtubeだったりストレージに置いてある音楽を聴いたりもさることながら
ZuneというかMarketPraceというか こちらの音楽の紹介を見ながら 1分程度のサンプルを聞いたり、映画のTrailerを見たりと 電話として使わなくても結構楽しい事に気が付きます。
ちなみにTrailer(予告編というか広告ですね)ではMr.Popper's Penguinsとか パロディ化と思ってしまうタイトル Cowboys & Aliensなんて面白かったのですが 日本に来ますかね??
 
例えばAndroid端末で音楽を聴くのにプレーヤーを立ち上げて聞いていたとしましょう。
それもイヤホンで無く 本体スピーカーで聞いていたとしましょう。
後ろから声をかけられたらどうしますか?
とりあえず冷静に 画面を触って一時停止もしくは停止ボタンを押して止めればいいわけですが 相手が例えばお客さんだったり異性だったりして慌てていると 思わずしてしまいそうなのが
「Home」ボタンや「戻る」ボタンを押してしまうというミス
なんとなく止まりそうな気がしますが マルチタスクの良いところでバックグラウンドで音楽は流れ続けるわけです。
慌ててそういう失敗をしてるわけですから 尚慌てている。
Home画面に戻っているなら 「Home」キーを長押ししてタスクマネージャーとだったり最近起動したアプリの一覧だったり出るようになっていますので 押して音楽プレーヤーを呼び出し停止させる。
タスクキラーソフトを呼び出しタスクごと落とす、もしくは ボリュームボタンのあるものなら音量を下げたり 手直にあったイヤホンを突っ込むとかいろいろと手立てはあるわけです。
まあ、あわてながらそのどれかをするわけです。
WindowsPhone7だったら、もちろん現状シングルタスクでバックグラウンドで動く音楽プレーヤとなると決め打ちなわけですが OS標準のものがあり案す。
同じようにHomeボタンを押しても音楽は止まらないわけですが ボリュームボタンを押すと当然音量の調整は出来るわけですがその時に 画面の上端にミニプレーヤーが現れます。
ここで最低限の操作が出来ます。
これは凄いと驚く勿れで 音楽プレーヤーとしては操作はともかく当たり前のインターフェースなわけです。
 
i-Phoneのヒットはi-podのヒットだと私は思っています。
電話のインターフェースというより 音楽プレーヤーのそれに近いと思っています。
私が持っている韓国製のプレーヤーもインターフェースそのものをFlashで作り変えることが出来るようになっているわけですが 同じように大きなボタンを配したインターフェースとなっています。
i-Phoneもどっちが先かという話はありますが i-Pod Touchの電話機能付きなわけです。
同様に マイクロソフトにはZuneと言われる音楽プレーヤーがあったわけです。
 
マイクロソフトのOSを作る際の基本スタンスとしては 何でもできるOSを作ることに終始していたように思われます。
Windowsが良い例で、Xpの時代であれば Multimedia Ext.だのTablet Ext.等の追加パッケージを実装したパッケージが販売されていたように 基本OSはなんにでも対応できるので ちょっとした追加機能が付けば使えるはずだという物です。
じゃあ、この機能はPC用のOSだけかと言えばWindows CEと言われる組み込み機器に使われるOSでもそうで 組み込まれる機器に合わせて昨日実装に外したものを採用するのが一般的でした。
逆に追加機能を付けてリリースされたものもあり それのいい例がWindows Mobile OSだったわけです。
カーネルとしてはWindows CEのカーネルを利用していたわけです。
故に、メーカー毎の拡張も デバイス単位で幾つかの用意が前もってされていたりしたわけです。
それに対してみるとWindowsPhone7は性格が異なるように思われます。
勿論、開発言語は同じだったりと開発にマイナスになるとは思ってはいないわけですが・・・・
 
以前に発売したと過去形にして良いのかどうかわかりませんが
音楽プレーヤーにMicrosoftが開発したZuneがあります。
何故、マイクロソフトが音楽プレーヤーをとか言われたものです。
そんなにあちらもこちらも取り込みたいのかなどと噂になったりしたものですが いまの状況を考えると納得のいく部分が無いわけでもありません。
販売数量やヒットに関して言うなら正直今一つではあります。
評価も多くのマイナス点が他の音楽プレーヤーに対してなされたわけですが これは必ずしも音楽プレーヤー市場でマイクロソフトがヒットしたいと思って出していたのかに対して疑問が生まれたわけです。
何度ものインターフェースやファームウエアのアップデートが行われ、機能の追加やBug Fixがなされたわけで その中で多くの批判も受け続けたわけです。
それらはじつは WindowsPhoneを発売するための布石だったとすると なんとなく納得に行く話だと思ったりしないわけでしょうか?
 
APPLEのi-Podは空前のヒットとなり、経営的にも苦しかった状況を打破して余りある状況を作り出したわけです。
そして、その勢いをかって登場したのがi-Phoneでこれもヒットしたわけです。
シンプルなインターフェースがやはり最も大きな要因ではなかったかと思います。
いつも思いますがハードウエアは必ずしも 同時期の他社比較でトップではないわけです。
それでありながらここまでのヒットは 「i-Padのシンプルなインターフェース」は電話というインターフェースに縛られず人が使う機器と見た場合優れていると顧客が判断したという事では無いでしょうか?
音楽プレーヤーからスタートし動画プレーヤーも付いたマルチメディアプレーヤーとして培ったインターフェースが実は携帯電話を使おうとする人の感性に合ったという事ではないのでしょうか?
だとすると、携帯マルチメディアプレーヤーとして 優れたインターフェース(これは顧客の意見から)を作り出すことが出来れば これを携帯電話に持って行けば良いと考えたというのはちょっとひねりすぎでしょうか?
実際、使ってみるとそのインターフェースは 逐一、マルチメディアプレーヤーだと思えばしっくりくるわけです。
Zuneをバカにしていて触ったことが無いわけですが、おそらくそこから引き継がれたものではないかと思うわけです。
そのもの作りは当然、今までの何でもできる マルチタスクのデバイスに対してユニット構造でなんにでも対応できるという積み上げで作られてきたOSを捨てて いきなり全く違うものとなった変化がここに集約されている可能性はゼロではないわけです。
僅か1年ほどですが、APPLEのヒットと同じ道筋を辿り最初から計画的に作られたのではと。
シングルタスクに関しても、この方が使いやすいと言われたからそれに合わせたにすぎないとすれば納得のゆく話なわけです。
 
もう一つ、これは真似してもどうかと思いますが時期的に同じだったからだと思いますが PSP Goのゲーム配信の仕組みも参考にしたように感じられます。
i-Phoneもそうですが既にSmartPhoneでは 「ゲーム」も避けられない要素として考える必要があります。
Goを抜いたとして ヒット商品であるPSPの機能すべてを叶えるほどの 次世代になったとしても使えるほどの機能をSmartPhoneにハードウエア的に内包して、ゲームは他のアプリケーションとは違いゲームとして配信する仕組み、XBOX Liveを付け加えたのもその為でしょう。
そして Trial版を用意して ゲームの試用もできるように仕組んだわけです。
 
Microsoftはというかバルマーさんはやはりしたたかで ヒットした商品があるならその背景も含めて真似して 自分たちのものとしてしまおうとするという貪欲な計算のもとに成り立つのなら
インターフェースが必ずしも一緒だとは言えないのに i-Phoneと比較してみたり、マルチメディアプレーヤーに見えたりというWindowsPhoneは そうなるべくしてそうなったというわけでしょうか?
年内のアップデートはかなる手の込んだものになりそうです。
これで日本でも使えるという商品になるかと思えます。
そうした際にAndroidがどれほど浸透しているのかわかりませんが Android対I-Phoneで今は語られることが多いのですが
i-Phoneを購入した層というニーズの中での場所取り争いに WindowsPhone7が食い込んできそうな気が・・・・
Android対という図式ではなく思えたのは私だけではないはずです。
ただ、それまでに購入したAPPLEのマーケットで入手した資産の移行が出来ないぐらいに膨らんでいなければの話なのですが それを言えば今でも遅いかもと思われるのですが・・・・



written by HatenaSync