モバイルなPCで気になること

OQOを持ち出してみると、PCとは次元そのものが違う操作性です。
それでもPDAが手放せないのはどんなに軽快になってもPCはPCで、多くの作業に待ち時間を要する事に戸惑ってしまうから。
勿論、言うまでも無く実際の速度はPDAなど比べるべくも無くPCが高速なのですが同時に行っている作業や、プログラムサイズやデータサイズの肥大化、記憶デバイスの問題等のオーバーヘッドが大きくなっていることは言うまでもありません。
なおかつ、持ち歩くデバイスに共通しますがバッテリーの運用時間を延ばすために多くのデバイスがスタンバイと起動を繰り返し、クロックの上げ下げが煩雑に繰り返されることにより急激にタスクが立ち上がったときの反応が遅れてしまいます。
まあ、それのおかげで400g程度でPCが持ち歩けるのであればそちらを選びたいと思う私はきっと少数派だと思います。
 
たとえば、仕事で持ち歩くVaio-Tの場合には大よそ反応面で遅いと意識させられることは少なく、逆にあるとすればHDDが遅いことが総ての足を引っ張っていると感じさせられることぐらい。
PDAと比較して、起動はPDAのほうが早いが 文章を打っていて我慢できないのが変換の速度で 実際は僅かなことで気にするほうがおかしいのですがその速度の差が思考を遮るために仕事でPDAを使いこなせずにいます。
しかし、そのPCをもってしても サスペンドからの復旧や立ち上げ直後には遅くて我慢を出来ない時間を感じます。
特に、起動後すぐにWEBの確認を行ったときなど。
HDDランプが付きっぱなしになるのは、起動後のプログラムの再配置などで 1Gのメモリーを搭載していれば 1GのファイルのHDDからの復帰で済みそうなものですが、仮想メモリー側に行くもの メインメモリーに残るものの再配置も同時に行われるために遅くなります。(このあたりのタスクはタスクマネージャを見ながらの予想です。)
ひとしきりその作業が終わって気が付くとバックグラウンドではメールの受信が始まります。
と同時に激しく動くウイルスチェッカー。
このあたりはPDAではやっていないのでしょうがないかと思えば実は違うのです。
ウイルスチェッカーが激しく動いているのは、ほぼ毎日に近く更新されるパターンファイルの更新なのです。
で、注意してみているとわかるのですが
Windows update(含むOffice Update)
HPプリンタドライバー
アンチウイルス パターンファイル
VAIO update
Adobe アプリケーション
QuickTime
i−Tune
その他、入っているアプリケーションの多くがことごとくインターネットでのupdateを行うために監視をしていて 回線が繋がった瞬間に我先にと接続を行うのです。
もし、その中の一つでも該当する項目があれば そこからダウンロードが始まります。
Windowsなどは油断すると、IE本体のSpの適用などUpdateでありながら本体の丸ごと交換にあたり10Mなんて軽く越えるアプリケーションを落としに行きます。
それが始まれば回線のリソースの大半をそれが消費してしまいます。
勿論、速度もさることながら費用も大きく飲み込んでしまいます。
元来、携帯電話を経由したところで 385Kが理論値で 良くて300Kのダウンロード速度です。複数のセッションでダウンロードを行えるほど高速の回線ではありません。
PHSしかり、既に圧縮されたデータは高速化オプションなんて殆ど効果を出さないために 256kで接続しても200kを割ることがおおいPHSでは尚のこと遅くなります。
事によってはメールのように帯域を制限されていないアプリケーションは総てのリソースを消費しようとおかまいなし。
行儀の良いUpdateは押しのけられて、途中まで来たところでタイムアウトして再チャレンジに入ります。
今までダウンロードしたことを忘れるかのように、一から再ダウンロード。
とてもじゃないですが付き合いきれません。
 
「いやいや設定の問題でしょう、それとも日ごろの行いが悪いからじゃない?」なんて、私の普段を知っている人なら言うかもしれませんが、じゃあ、あなたのPCに入っている自動Updateの働くプログラムはどれとどれですか?
インストールのときに多くのアプリケーションはそれを確認してくれます。
しかし、パッケージの約款に読めないほど小さな文字で書かれているアプリケーションもありますし、インターネットに接続する環境を必須の仕様に列記し それでOKだというメーカーもあるようです。
設定を消すことも出来なければ、わからないものも少なくないのです。
また、自動というのはありがたく 便利と安全を秤にかけてどちらを選ぶといわれれば仕事で使っている以上「安全」と答えざる得ないので もし忘れたらと思うと自動化を切ることができません。(忘れなければいいということもあるけど)
(勿論、i−tuneやAdobeは関係ないので意図的に切っていますよ)
モバイルなPCを持っている人なら大よそ感じているか、感じていないにしても体験しているはずの事例です。
じゃあといわれても、どうしょうも無い事なのですが 何か対策は無いのでしょうか?
 
最近、ファイアーウオールソフトが結構優秀になってきました。
Windowsに標準で搭載されているものでも、アプリケーションが外部にアクセスしようとしていることに警告を発してくれます。
出来たら、「モバイルファイヤーウオール」のようなアプリケーションソフトを開発してもらって、回線がモデム経由の場合もしくは指定した接続先を経由して接続した場合のみ一部のファイアーウオールが有効になりアップデートを止め、無線接続や有線接続の自宅や会社に帰ったときにはupdateが働くようなアプリケーションを作ってくれないでしょうかね?もしくはもうあるのかな?
ソースネクストの1980円シリーズか何かであると嬉しいのですが・・・
勿論、そのアプリケーションもモデム接続の時にはupdateをとめてくれないと困りますけどね・・・・・