人は不安定なものに惹かれる・・・・のか?

昨日、DOCOMOの発表会でF-07Cが発表になった
F-07Cはコンセプトモデルという位置づけの商品で なんとWindows7というPC用のOSを搭載しているのだ。
 
SmartPhoneにはOSとして、SymbianAndroidが搭載されており その機能の中で性能を競うわけですが そこにPC用のOSを搭載したわけです。
凄いとか高性能とか聞こえてきそうであるが、そうではなく向き不向きの問題で 高性能だとかそういった問題ではないのである。
具体的に言うと イメージしてもらえばわかるのでしょうが マシンガンと戦車とを比較するようなものである。
普通に考えれば戦車が強いことは言うまでもないのであるが 場所がジャングルの中だったり沼地だったりするわけです。
戦車じゃ入れなかったり その能力を発揮できない場所に踏み込んだわけです。
じゃあ、具体的にPCようのOSは何が不向きなのかというと 問題の根本は汎用品であるという事が大きなポイントとなるわけです。
 
PCが机の上にあるとして、例えばカメラをUSBを取り付けたとしましょう。
多くのカメラはおそらく何もしなくても自動的にインストールされて認識されるわけです。
マウスもそうですし、キーボードもそう。メモリーカードリーダーだってOKです。
と、言う風に何が来てもある程度困らなく出来ているわけです。
もし、自動認識できない場合にもドライバーを追加して対応するわけです。
故に、いろいろな機器が取り付けられることを想定して 少なくとも機器の分類などは最初からOSとして持っているわけです。
そして、ハードウエアとOSの関係においても 端末はある一定の基準を満たしていればメーカーを問わず使えるように出来ています。
ハードウエアとOSの間をつなぐBIOSというプログラムがあり(最近はもうなくてもいいと思うが) 基本的な部分はそこを介して動くようにプログラムを組めば 機械が変わっても動かすことが出来るわけです。
例えば画面に文字を出すとか、キーボードが繋がっていて入力されるとここのメモリーに書き込まれるとか そういった基本的なことが書いてあるわけです。
それが介在することによって そんな機械でもうごくほど互換性が高くできているわけです。
と、書けばよい事ばかりのように思われるわけですが・・・・・
 
もちろん、良い事ばかりではありません。
例えばどのキーボードが繋がるかわかりませんが起動時にはキーボードがあるという認識をしていなければ繋がらないので 思いつく限りすべての入力デバイスをチェックしてから起動します。
マウスも、HDDもUSBも・・・・・
それが終わるとようやくOSの起動となります。
OSもそうで接続されている機器などを順番にチェックしたりと 時間がかかるわけです。
SmartPhoneはどうかというと メーカー毎にOSは同じでも実装するパーツが異なるので OSそのものは必要な機器しかチェックしないですし 用意する事もないので軽くなるわけです。
もちろんBIOSのような仕組みは基本的に必要なく OSないに組み込めば無駄もなくなるわけです。
起動に時間がかかるという事では やはりWindowsOSはこういった機器には向いてないと思うわけです。
 
じゃあこのデバイスを見るとなのですが やはりネガな部分が多く見受けられます。
例えば非常に頑張って省電力に手を尽くしたわけですが それでも 携帯電話と同じサイズのバッテリーを与えられているこの端末は制限を受けます。
カタログスペックで2時間しか駆動できないわけです。
じゃあ、2時間で何が出来るかを考えるわけですが その二時間の中には起動時間や終了に使う時間も含まれています。
最後の15%程度になるとOSはデータを保護するためにシャットダウンを促すわけです。
そして、使っていないときですが 毎度1〜3分と予想するのですが起動時間を待ってられないので スリープもしくはサスペンドで少しづつバッテリーを消費してゆき 使う時に二時間分は残されていないのです。
そして、このバッテリーで二時間は非常に優秀なのですが その優秀さの為に1.2GhzのCPUを600Mhzまでクロックダウンしています。
単純比較はできませんが 1.2GhzのDual CoreのAndroidが出ているのに対して、600Mhzのシングルコアですからその性能の問題は否めません。
そこまでやってこれだからコンセプトモデルなんでしょう。
何よりも疑問なのはデータ通信の料金で 1万円オーバーの通信コストがかかる つまりこのPCは本体ではなく外部接続機器として認識されること。
じゃあ、なぜ電話と一緒にしたかったんだと最初のコンセプトを疑ってしまいます。
 
じゃあ自分が持ったらどうなんだというと やはりコレクションに近い物かと思います。
Blogにはおそらく面白いと数日掻き立てる事でしょう。
考えてみてください 200gのPCはやはり魅力的です。
ネガな部分として書いてはいますが 例えば予備に持っている携帯電話の充電電池を二枚も重ねれば PCは+4時間駆動して6時間駆動なわけです。
名刺ケース程度で半日もつバッテリーとなるわけです。
じゃあ、使う時だけ繋いだとしても もともとそれほどの時間を使うなら置いたりするわけですから これでなんとでもなるわけです。
と、おもえば結構素晴らしい機器なのです。
料金体系も逆にデータ通信専用SIMを入れて・・・とするならデータ通信装置内蔵PCとして良いわけです。
と、おもえば極小PCとして いざという時の為にカバンの中に忍ばせたいと思うのは私だけではないでしょう。
 
今日入った話ですがOS別売りとか・・・・
わたしはぜんぜんOKですが 普通の人にOSをインストールするってできるのでしょうか?
リカバリーサービスとして大手電機点ではOSの入れなおしを商売にできるぐらい出来ない人が多いはずです。
だとするととても このやり方は売れるという感じはしないわけです。
 
迷走気味なコンセプトですがなんとなく この不安定なコンセプトには惹かれるものがあるわけなのですが
うーん、とにかく触ってみたいですね Touch & Tryとか大阪でないですかね・・・
written by HatenaSync